表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
168/387

石じじいの話・引用:ゴミ捨て場でのネズミの襲撃

野営するときは、場所を慎重に選ばないといけません。

鉄砲水や落雷、野生動物の接近などに注意しろ、とじじいはよく言ってました。

また、テントを建てないで野営すると、夜間に露が降りて、朝、服からバッグまでびしょ濡れということがよくあったそうです。

山中では、濡れた衣類はなかなか乾きません。

初出:

海・山にまつわる怖い話・不思議な話


167 名前:本当にあった怖い名無し Mail:sage 投稿日:2020/01/02(木) 15:19:13.03 ID:yBik2Aa20


石じじいの話です。


ある夜、ゴミ捨て場の近くで野営したそうです。

テントを設営していると、ゴミ捨て場の管理人が来て、もう少し離れたところに野営しろと言いました。

「もう少したって、夕方になったら、火つけて、ゴミを焼くけんね、あぶないで」

ゴミ捨て場からは臭いもなく、ちょうど平地だったので適地だったのですが、じじいは、より山側に移動しました。

その人は、ゴミに火をつけて、ゴミ捨て場は長い間赤々と燃えていました。

夜になって、じじいがテントの中でくつろいでいると、急にガサガサとテント布を擦るような音が。

じじいがテントから顔を出すと、たくさんの黒影がうごめいています。

懐中電灯で照らして見ると、ネズミの群れが地面を覆い、テントにも真っ黒になってかきついていました。

じじいは、急いでテントの入り口を閉じて、内側からテント布を叩いて、ネズミを振り落とし続けました。

大群にテントに入ってこられたら大変なので必死だったそうです。

時間が経って、ネズミがいなくなったらしいので、じじいはテントからおそるおそる顔を出しました。

ネズミはいなくなっていました。

怖くて、その夜は眠れなかったそうです。

ネズミを避けるためにテントの周りに枯れ木を積んで火を焚きつづけたました。

うす明るくなるとすぐにテントをたたんで、その場をあとにしたそうです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ