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初めて会った時から、喧嘩ばかりしてたのにこの男が私の運命の男だって私は知ってるのよ!

作者: 七瀬









友達の飲み会で知り合った男性ひとと初対面にも関わらず、

いきなりお店で大喧嘩になり、暴言の吐合を繰り広げてしまった!

周りに居た友達も店に居たお客も店員も飲み会の最後には呆れて見ていた。

何故なら? あんなに大喧嘩していた私とこの男は最後は二人で仲良く

お酒を飲んで笑い合っていたからだ!

正直、私はこの時の事を何も憶えていない!

意識がどこかで飛んでしまったのか?

記憶に全く残っていないのだ!




・・・ただ、友達が携帯で動画を取っていたらしく!

後でその動画を見せてもらと?

確かにお互いニコニコしながら、肩まで組んで飲んでいる姿の

動画を取られていた!

私もはじめは、半信半疑で疑っていた部分もあったが、動画の私と彼は

確かに楽しくお酒を飲んでいる。

あんなにお店の人達まで巻き込んで大喧嘩していたのに、

最後はこんな終わり方だったのかと少し私はホッともしていた。





『正直! 私は彼とは合わない! 何もかもにケチを付けてくるし、

怒りしかわかないわよ!』

『あら、そう? “二人はお似合いに見えたけど!”』

『バカ言わないでよ! 何がお似合いなのよ!』

『動画見たでしょ! 二人でニコニコ笑いながら、肩まで組んで

そんなお似合いなカップルは他には居ないと思うわ。』

『あれは、私もお酒に酔ってて何も憶えてないし、なんでああなったのか?

私にも分からないのよ!』

『“喧嘩するほど仲が良い!”って言うあれじゃないの!』

『そんなはずはないわ!』

『・・・あぁ、そう言えば? また来週飲み会があるらしいわ! 

彼も来ると思うけど、カナコも来る?』

『えぇ!? あぁ、まあ、行ってもいいかな。』

『素直じゃないんだから!』

『・・・・・・』







・・・私は友達に彼と一緒に映っている動画を見せてもらった時に、

“ビビッ”となにか感じていたの。

これは! 本命の男なんだと私には分かったわ!

そう、“彼が私の運命の男性なのよ!”

あんなに楽しそうに、お酒が入っているからといって満面の笑みで

居る私を見たのは久々だったの!

私が初恋をした男性ひとを見た時と一緒の顔だったわ。

まさか? そんなはずはないと思いたかったけどこれは現実!

私はまた彼に会いたいと無意識で心からそう望んでいるの。





『おいおい! おまえら~また来たのかよ! 今度は喧嘩とかすんなよ!』

『分かってるって、皆ごめんな。』

『今日は大人しくしておきます!』

『よし! 飲み会始めるぞ~!』

『カンパーイ』

【カンパーイ】







イイ感じで始まった飲み会!

だけど? お互いお酒が入ると、やっぱり口喧嘩がはじまり皆は呆れて

今度は誰一人止める者も居なかった。

そのうち、お互いお酒が醒めて二人で話がはじまりお互いの共通の多さを

確認し合ったの!

やっぱり彼は私の運命の男性。





・・・彼は知ってるのか知らないのか分からないけど。

私は貴方を絶対に逃がさないわよ!

もう他に貴方の代わりなんて居ないし、私にとって貴方は特別な男性には

間違いないのだから!

こうなったら? 口喧嘩でも殴り合いでも何でもするわよ!

貴方の傍に私が居れるのならね。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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