戦闘
スキルの確認がおわり、いよいよ森の中を探索しよう。
森の中に入る前に、質は低いけどポーションは充分。小屋のベットの下に短剣があったのでもち、小屋をでた。
森を歩く。
昨日あんなことがあったので、ちょっと不安。
先ずは左右を確認しながら進む。
見慣れないところだ。
大丈夫、まだ魔物はいない。
少なくても、このあたりは。
「はぁぁー...」
握りしめた短剣を強く握りなおす。
もし危なくなれば、私の翼で逃げればいい。確認済み。
しばらく歩くと、正面から音が聞こえた。
誰か....居る。
なんか嫌な感じがする。
「ギギィィィィィィィィィィィィィィ!!」
奥から何者かが声を上げていた。
「....なに?」
私は反射的に声を上げた。
ギィギィ!という音がした。
音がする方に行ってみると、緑色の肌をした小学生程の体躯。
いつ洗ったかわからない汚い腰布だけを纏い、手には小さなナイフを持っている。
【鑑定】
■ ■ ■
『名前』 ゴブリン
『危険度』F
HP:100/100
MP:0/0
ATK:50+(20)
DEF:40
AGI:30
MAG:0
INT:10
LUK: 20
【ノーマルスキル】
剣術 Lv1
■ ■ ■
「ゴブリン....」
ファンタジー世界では定番のモンスター。
身体は私よりすこし小さい。
腕もガリガリで、全体的にひょろひょろしている。
なのに感じる威圧感は凄まじい。
恐い....
足が竦んでくる、でも、やらないとこの世界では生きていけない。
重い足を力強く踏み出した。
《称号スキル・勇気ある一歩》を獲得しました。
頭の中に声が響いた。
『勇気ある一歩』
・恐怖に打ち勝ち、一歩を踏み出した者
戦闘時のみ、全状態異常の中耐性を得る。
あれ、なんでスキルを獲得できたんだろう?
でも余裕ができた。
今は、目の前のことに集中しよう。
『勇気ある一歩』のおかげか、随分落ち着いているけど、もしスキルがなければ足が震えて、逃げることすら出来なっかたかもしれない。恐怖って状態異常なんだ...
まだゴブリンは私に気づいてない、後ろから不意打ちができる、思っていたよりステータスが低い。
覚悟を決め、勢いよく走った。
「ギィッ!?」
こちらに気づいたゴブリンの声が聞こえた。
だが、遅く短剣が背中を見据えた。
「ハァァァァァー」
叫びながら、ゴブリンの背中に短剣を突き刺したと思ったら何かにぶつかり転げ落ちた。
「あいたッ!」
「グギャッ!?」
一瞬何が起きたのかわからず首をかしげているゴブリンが数秒後に口元をニヤリ。
「ハワユー アイムファイン ユー は ベリー クール」
なぜか私は片言英語で話してしまうが、もちろん伝わらずゴブリンは剣を持って向かってきた。
あ、これガチで死んだわ……。
「グガッ!?」
死を覚悟したら、痛みが襲ってこない恐る恐る目を開けるとそこには数秒前の私と同じ現象が起こっているゴブリンがいた。
すかさず、その場に立ち、私は口元は
ニヤリ
ニヤリ
ニヤリ
「ユー デッド」
もう、何もかも諦めた表情をするゴブリンを見ると心が痛いがここは弱肉強食の世界情けなどかけられない。
安らかに逝け、魔法をうつ。
「着火着火着火」
「ギャッ!?」
っと悲鳴を上げた。
所々火傷の跡がついている、そしての皮膚が裂けて血が滴り落ちていた。
しばらく、すると動かなくなった。
「ごめんね……」
【鑑定】で確認する気絶と表示された。
上に顔を向けながら空につぶやいた。
「ふぅー...」
大きなため息をついて、私はその場で座り込む。
「ヒール あなたは既に一回死んでいるんだからね」
治癒魔法をかけ小屋に戻ることにする。
スキルの効果が切れたのだろう。ああ、怖かった。
なんとか勝てて良かった。
人型の魔物をはじめて殺したが(自己暗示)、あまり忌避感がなかった。精神面でも強くなっているのかもしれない。
背中から汗がどっと出てきた。怖かった。
ゴブリンの短剣を【アイテムボックス】に入れて、家に帰った。
【心象魔法】の戦闘時の使い方も考えないとね。
(ステータスオープン)
『名前』 アルテラ
『種族』天翼族
『職業』迷い人
『年齢』10
HP:130/130
MP:300/300
ATK:160
DEF:150
AGI:400
MAG:500
INT:350
LUK: 10
【エクストラスキル】
【心象魔法】 Lv2
【アース言語】 LvMAX
【ノーマルスキル】
鑑定 LvMAX
アイテムボックス(時間停止) LvMAX
解体 LvMAX
偽装 LvMAX
生活魔法 Lv4
治癒魔法 Lv4
耐性:空腹 Lv2
魔法適性:治癒
【称号スキル】
【転生者】
【勇気ある一歩】
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