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換金

 迷宮を出ると、外は夕方になっていた。


 もうあんなのは勘弁していただきたい。正直の話、迷宮舐めてたわ、ほんと、すいません。

 迷宮は、当分の間潜るの辞めよう。


 早速、冒険者ギルドに行って換金しにいこ。


 ◇ ◇


 冒険者ギルドに着き、朝以上にうるさかった。厳つい男たちがごった返している。


 早く、換金しよ....


 受付をしてくれた受付嬢の方へ歩く。順番が回ってきて受付嬢に話しかける。


「依頼の達成できたので、魔石を納品しに来ました」


「さっきの子ね、分かりました。魔石を机の上に出してください。」


 うーん、どうしよう?5位魔石は流石にやめとこ。


「はい。これです。」


【アイテムボックス】から10位魔石10個、8位魔石30個、7位魔石25個を出した。


「な、何ですかこの魔石の量?」


「モンスターパレードに会っちゃって....」


「モンスターパレードですってぇぇぇぇぇぇ!!」


 耳がキーンとなる。耳元で叫ばないで欲しい。ほら、何人かこちらに向いてますよ。


「あの、換金お願いします」


「でもよく生き残ったね。換金するからすこし待っててね。」


 なんか急にフランクになったけど、この方がいいかも。


「鑑定終わったよ、合計で10位魔石一つ500マリス、8位魔石一つ5000マリス、7位魔石一つ1万マリスで、41万500マリスになります。」


 デスタイラントよりは、稼ぎはよくないが街を出ずこの金額だったらいいだろう。


「あと、何でモンスターパレードに会ったか教えてもらえるかしら?」


 笑顔が恐い....


 顔が真っ青にながら先程あった一部始終を語った。


 初の迷宮の魔物が弱く一気に地下5階層まで下りてみたこと。


 不自然な岩の壁を注意力が散満で足を踏み入れたこと。


 死にそうになりながら何とか迷宮を抜け出せたこと。


 耳を傾けてくれていた受付嬢は、私の話が進んでいく内に表情を険しくしていく。


「ーねぇ、どうして初めての迷宮で一気に下りるの!ただでさえソロで迷宮にもぐるんだから、不用意に下層へ行っちゃあダメ!死にたいの?」


「あ、あはははっ....」


 なにも言い返せず苦笑いがでる。


「笑って誤魔化さない」


「すいません....」


 それから、色々言われて今さっき解放された。帰ろう。


「おい!フードを被ているそこのお前だよ!」


 後ろを振り向くと機嫌が悪そうな男と後ろに二人の人が居た。


「....な、なんですか....?」


「お前、リンネさんと随分親しく話してたな、新人冒険者の分際で調子に乗るなよ!」


「リンネさん?」


 迷宮を運営管理する冒険者ギルドの窓口受付嬢、リンネ。ほっそりと短く尖った耳に澄んだ緑玉色エメラルドの瞳。ショートカットのブロンドの髪は光沢に溢れている。美しい容姿は、ギルドでは高嶺の花で、細い体はギルドの制服が似合って綺麗に着こなす、完璧な女性だ。ヒューマンと妖精族のハーフである。


 ....なんか、説明してくれました。


「私、女なのであなたが考えているような事はありえません....」


 フードを取り、顔を明かす。 この人たちは受付嬢にぞっこんぽいから顔見せて大丈夫だよね。


「なっ! 女だったのか?」


「こら、そこでなにしてるの?キミ、アルテラさん?」


 リンネさんがこちらへ声をかけ、絡んできた男たちを追い払ってくれました。


「はい」


「かわいいィィィィ!!」


 瞳を盛大に輝かせながら、抱き着いてきた。


「く、苦しいぃ....」


「ごめんね、フードの中がこんなにかわいいなんて知らなかったよ。アルちゃんって呼んでもいい?」


 それから、また色々言われてやっと解放された。ギルドを出る時も、はぁはぁ、ロリキタァーと聞こえたんだが、私普通に背も身体の発達はいい方だよ。


 冒険者ギルド、恐いな....



 ◇ ◇ ◇


 その日の夜。


「ギルドマスター、今日冒険者登録をした水晶の確認をお願いします。」


 水晶の確認は最初にギルドマスターがしないといけない決まりがある。


「リンネ、いつも悪いな、そこに置いといてくれ。」


 整ってはいるが顔の格パーツがきつめの印象で、背が高く手足も長い、美少女というより美人と表現する方が相応しい容姿の女性がソファーに座っている。


「いえ、仕事ですので、今日モンスターパレードに会った可愛らしい新人冒険者が入ったんですよ。」


「ほぉー そうか、将来有望だな。もう仕事上がっていいぞ。」


 リンネは執務室を出ていくのを確認して、水晶の確認をする。


 すこし眉を上げ、潜める。


「これは、おもしろい者が入ってきたな」


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