旅立ち
とうとう街に行く準備ができました。明日にはここを出ようと考えています。それに伴って、いろいろなことを確認しよう。
今の私のステータスは。
(ステータスオープン)
『名前』 アルテラ
『種族』天翼族
『職業』弓兵
『年齢』12
HP:500/500
MP:1500/1500
ATK:400
DEF:300
AGI:700
MAG:600
INT:400
LUK: 10
【エクストラスキル】
【心象魔法】Lv5
【アース言語】LvMAX
【ノーマルスキル】
鑑定 LvMAX
アイテムボックス(時間停止) LvMAX
解体 LvMAX
偽装 LvMAX
建築 Lv4
調合 Lv6
索敵 Lv6
警告 Lv5
隠密 Lv5
高速思考 Lv5
テイム Lv2
鷹の目 Lv5
生活魔法 LvMAX
治癒魔法 Lv6
双剣術 Lv5
弓術 Lv7
魔法適性:治癒
耐性:精神 LV6
耐性:空腹 LV4
耐性:疲労 LV4
耐性:痛覚 LV5
【称号スキル】
【転生者】
【勇気ある一歩】
とな感じです。【心象魔法】がレベル5になったとき作る武器性能がグーンと上がったよ、固有の銘がある武器を出すことも出来るようになったよ。
それ以前は、名無しの武器を使ってたよ。
今使っている双剣と弓は。
■ ■ ■
『名前』 干将・莫邪
『レア度』A
『効果』魔力を籠めるほど威力が上がる。右に干将。 左に莫邪。
■ ■ ■
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『名前』無駄なしの弓 (製作MP30)
『レア度』S
『効果』矢を必要としない、魔力で補填される。魔力を籠めるほど威力が上がる。
■ ■ ■
効果も私にピッタリだね! 干将・莫邪はいつも腰にぶらさげて、無駄なしの弓は必要なとき以外は【心象魔法】で消滅させてるよ、【アイテムボックス】に入れると武器の展開にロスが生じるから。MPがもったいないけど。何回も作ってればMPの消費が減るし。あと、同じ武器を作ろうとすると前に作った武器が消滅するんだよね。そこは残念。
私のこの世界での初めての仲間のコハクの紹介ね。目の色が琥珀の石のような色で、透明感がある黄褐色をしてたから、名前を付けた。九尾だから尻尾が9本あると思ったけど3本しかなっかた。毛並みがよくて抱き枕にすると気持ちいいんだよ!
ってなことで前置きが長くなってね。いちおう外套を羽織りフードをし、偽装で翼を隠している。
ってな感じで、【アイテムボックス】に家を収納し森を抜けることにした歩きでね。空飛んで誰かに見られたら厄介だからね。
....あれから4日間が経った。全然、森を抜けられない。どうしよう?
かなり歩いたんだから街や村の一つでもあってもいいじゃん。
それから軽食を食べながら移動し、コハクには魔法でだした肉をあげ、警戒しながらけもの道を進んでいく。
途中スライムなどを倒し、ゴブリンが洞窟に群れを作っているのを【索敵】で発見して、【鷹の目】を使い、2km先の洞窟に火の矢を放つ嫌がらせをした以外、特に何もない。
コハクと戯れながら進んでと舗装されている道にでた。
「や、やったー!!!」
うれしさのあまり思わず叫んでしまった。
道出て暫らくすると一台の馬車とその周りに武装した人たちが道を沿ってこちらに向かってきた。。馬車を動かしてる40歳ぐらいのちょっと太っている男に話しかけた。
「どうしてこんなところにいるんだい嬢ちゃん?」
「あの……」
応答しようとすると、憎悪が溢れてくる。
ヒューマンを殺せ、殺せ、お前らのせいでお父さんやお母さんが死んだ。
一年ぐらい前にこの症状はよく出るようになった。日本の私とこっちの持ち主の心が完全に同化したような感覚に陥った。これを機に家族の感情が戻ったみたいにずっと私を逃がすために死んだお父さんやお母さんが恋しくなるようになってしまった。
でも、目の前に人は違えど家族の仇のヒューマンがいるので憎悪が溢れ出る。このままだと何かしてしまうので、フードのポケットから天水を出し飲むと、何とか抑えることができた。
これについては何かと対策が必要だね。
「大丈夫かい、嬢ちゃん」
「大丈夫です、馬車に乗せってってもらいませんか?」
「それならいいが、500マリスになる」
「500マリス??」
っと首を傾けた。この世界のお金なのかな?
「嬢ちゃん、お金のこと知らないのかい?子供だって誰でも知っているはずだよ、でもお金がないんじゃ....」
最初は物珍しいそうにしていたが、だんだん困った顔になってきた。
乗せてもらえない感じだ。なんか売れそうなものないかな?あっ、デスタイラントの素材があるじゃん!
「あの、これってお金になりますか?」
デスタイラントの素材をすべて出した。すると、
「これって、もしかしてデスタイラント?!これをどこで手に入れたんだい?」
目を見開き、私の顔に近づけてきた。
「キャッ!も、森の中で死んでいたのみつけたんで....す....」
引き気味に言った。
「状態もいいし、鮮度もいい、これだったら150万マリスぐらいはするはずだ。」
ってな訳で馬車乗せてもらうことになりました!さっき話していた男は商人を経営しているベルジャミンという名前らしく、素材は買いっとってもらうことになりました。
護衛の一人の女性のマーガレットさんに今どこに向かっているか話を聞いた結果わっかたことは。
お金の単位は1円イコール1マリスで覚えやすかったよ!
次に今。
迷宮国家アーガスに進んでいるらしい。この大陸には5つの迷宮国家があり5つの迷宮国家は深淵の森を囲むような位置にある。迷宮国家とは一つの大きな迷宮があり繁栄した国家であり、迷宮では資源がたくさんあり、神の試練が受けられ、試練を果たせたら女神の加護がもらえるらしい。深淵の森には危険な魔物がうじゃうじゃおり、大昔、女神マリスが深淵の森のどこかに災厄の魔物が封印されているという神話もある。
うん。私の知らないことだらけで頭が痛くなってくるね。
でも、幸先いいかも!ちょっとした小金持ちになったからね。
「マーガレットさんは冒険者なんですか?」
「そうだね、今はソロで活動してるけどこう見えてBランクなんだよ。 すごいでしょ?」
ランクについていまいち知らないのでとりあえず相づちをうつ。
「すごいです!!」
「アルテラちゃんはなんでフードなんてしているの?」
自分が美少女だからとは言えない。
「な、なんとなくです」
「そう」
マーガレットさんは空気を読んだのか追及はしてこなかった。
それから、馬車揺られながらコハクを膝の上に乗せて眠りについた。
マーガレットはアルテラが眠りについたのを確認してフードに手を伸ばすとそばにいたコハクが見つめている。
マーガレットは懐から干し肉をだし、コハクにあげるとコハクはアルテラの懐に入り眠る。
なんとかフードを脱がすことに成功して素顔を見ると。
「あぁ~これだったらしょうがないわね」
何か困ったことがあったら助けないとねと密かに思うマーガレットであった。
 




