転生
前書いた小説があったので、投稿しました。文はマジで拙いです
國本彩音は今年から東京に暮らす高校生であった。
季節は春。
入学式から一カ月がたった。
透き通るような青空に、いまだに咲く桜が風に吹かれて舞い散っていた。
いまだに、友達と呼べる存在が一人もいない。そんな環境の中、私はどこか冷めた表情を浮かべて、自ら通う高校の帰り道を歩いていた。
私は背は平均より高く、見た目も誰から見ても整っており、決して友達ができない存在ではない。
また、体型も女性らしくて良い。
とはいえ、私は自ら友達を必要としてなかった。一切興味はなかった。
私は一人でいる時間が好きだった。
それから、日々が過ぎ私は虐められるようなった。それは、クラスメートが話しかけても無視をし続けたからだ。 決め手になったのは上位カーストの一人に話しかけられ、手をはらったのが原因だ。 相手の自尊心を傷つけたのだろう。
周りから疎まれ、退けられ、避けられ、誰とも交わることも許されなかった。
最初は遠くから陰口を言われる程度だった。
だが、日に日にエスカレートし、暴力を振るわれるようになった。
なぜ、私はただ一人の時間が好きだっただけなのに……
周りは、私を遠ざけていた、私が望んだ最悪の結果で、私は助けを求め周りに視線をやったが、目があった瞬間、目を逸らされた。
そして、その悪から離れるため誰かに便乗し、意見を合わせ、感情を合わせ、さも自分が誰かの味方であるかのように振る舞った。
私はふと思った。
私は無力だ。自分の信念さえ押し通す事も出来ず、最後には周りに期待し、助けを求めた……望んではいけないのに。
私は、強さが足りなかったのだ私が私でいるための強さが。
その弱さが今の状況を作り、自ら破滅に追い込んでいく。
……だから。
私は、私が最強になり自由になれるために強くなる。
学校帰りに夜ご飯を買うために、寄り道をした。
ぽつぽつと立っている街灯を眺めていると、迫るトラック。よける暇もなく、叫ぶ暇もなくぶつかったとき……
(あ、死んだ)
って、ぽつりと場違いに思った。
死んだ後ってどうなるんだろうか、もしかして、死後の世界とかあって私はそこに行くのだろうか。今さっき、強くなるって決めたのに、なかなか運がないんだ。
こうして私の、國本彩音の生涯は幕を閉じた。
そう思ったら、すぐに視界が開けた。
目を開けるとそこには古く今にも壊れそうな飾り物があり、私はベットに横たわっていた。
「なん、で……」
極限まで擦り切れた声が、私の口から溢れた。
これは何だろう……?
えー、わからない。どうなっているか考えが纏まらない。
たしかに、トラックに轢かれて死んだはず。なぜ生きているの?
全くわからない。現状を確認しよう。
ふと、部屋の中にある棚のガラスが反射して、私の姿が見えた。
…………いや、待て待てちょっと待って?
私はすぐに鏡から視線を逸らした。そして、今のは気のせいだ。見間違いだ。と自分に言い聞かせる。
もしかしたら、目にゴミが入って、変に自分の姿が見えてしまっただけなのかもしれない。
そう思って私は目をゴシゴシと擦り、もう一度鏡に視線を戻す。
…………ああ、見間違いじゃないんだ。
私は半ば諦めたように、内心そう呟いた。
所々が、やつれている安っぽいワンピースに、目は丸く陽光のような色で、髪は腰まである黒髪だった。
顔が全然違う。それに背中に白く大きな翼がある。これは、どういう事だ。
15歳の私の姿ではなく、10歳くらいの少女の姿が映っていた。
何がなんだかわからない。でも、これだけは理解した。
どうやら私はまったくの別人になってしまったらしい、それも羽の生えた。