未来が見える眼鏡
未来が見える眼鏡
未来が見える眼鏡
「できた、、ついにできたぞ・・」
J氏は、暗い部屋の中で一人嬉々としてつぶやいた。
5年前、某企業から作成を依頼され研究し続けた「未来が見える眼鏡」。
3年前に研究を打ち切られた。
しかし、J氏はあと一歩のとこまで完成されたので
途中であきらめるわけにはいかず、私財をなげうって
一人山奥で研究を続けていたのだ。
「未来が見える眼鏡なんてきるわけないじゃないですか」
何人もの同僚が私を馬鹿にして去っていった。
そして一人残された。
「しかし、お金がなくなったな・・見返してやりたいがまずは資金確保だ」
「やはりこの眼鏡を使って稼ぐとしたらギャンブルか」
J氏は競馬場へと向かった。
これこそ、まさにこの眼鏡が活用できる場所だ。
J氏は残された財産を握りしめ、
1等になる馬を見るべき眼鏡をかけた。
「!」
J氏は結局馬券を買わずに競馬場を後にした。
一体なにが見えたのだろう。
「まさか、つかまって牢屋に入っている自分が見えるとは・・
悪いことはできないな・・・」
未来が見える眼鏡