屋上の猫
初投稿なんで暖かい目で見てくれると嬉しいです!!
この話はハーメルンでも掲載させてもらっています。
俺が通う市川市立坂の上高校には、いくつかの都市伝説がある。その中で最も有名なのは、屋上の幽霊だ。なんでも、授業中に屋上を見ると自殺した男子生徒の幽霊が見えるらしい。
しかしこの都市伝説を俺は全く信じない、なぜならその幽霊は俺だからだ、これは俺が死んでるはけではなく、授業をサボって屋上にいるという事である。
そんな俺は今日も数学の課題が終わってない、と理由で今日も屋上へと続く階段を上がってた、数学の男教師田山(通称TT)はとても怖いので仕方ないと、今日も自分に言いかせる。僕だってサボりたくてサボってる訳では無いのだ。
サボって怒られないかって?読んでる人は皆思っただろう、しかし心配無用だ、クラスカーストの最下層の俺はクラスに友達もろくにいないのでクラスの人はもちろん先生にも気付かれない。やっぱ陰キャって最高だね!!
そんなことを思いつつ階段を上り切り、いつものように扉にてをかけるもちろん鍵は掛かってない。普通の学校なら鍵が掛かってるはずなのになんで学校側は、こういう管理が甘いんだろうか?そしていつものように扉を開けるといつも通りの殺風景な屋上が……広がってなかった。
『ん?』
思わず声に出てしまう。何故なら屋上には人がいたからだ。坂の上高校は結構偏差値が高く進学校として結構有名である、なのでどっかの誰かさんを除いて授業中に屋上にいる人はまず居ないはずだ。
俺は気になってその人影に近づく、いや正確に言えば人影では、無かった。
なぜならそこに居たのは猫だったからだ、しかしこの場合猫という表現も間違っている。ロングの黒髪の頭上に2つの猫耳を付けた、クラスメートの八代夏希すやすや寝息をたてて寝ていたのだった。
それから僕は数分起こすか起こさないか考えた、何故なら八代は顔も整ってて綺麗だし、スタイルもいい、更に寝顔がまた何とも可愛い。別に寝顔フェチって訳では無いけど、もっと見てたいという気持ちにさせる、可愛さがあった。しかし普通人が猫化した人が寝ていたら急いで起こすのが普通だが、俺はこういう事には慣れているので、10分も寝顔を見てた。我ながら変態である。けれどずっと寝かせる訳にはいかず、体を揺さぶって八代を起こす。
すると、
『なゃ~~~』
といって、伸びをしながらゆっくりと起きる。
『えっ、何?猫耳だけではなく猫言葉も使うの?』
『なゃんか言ったか~?』
と、ゆっくり体を起こし寝ぼけまなこをこする、座り方、目のこりたかがホントの猫みたいで余計に可愛いですね、はい。
『てか、八代大丈夫か?そういうのが趣味なのか?』
と軽くいじる。すると八代は意識が覚醒したのか、急にあたりをキョロキョロ見渡し、俺をみて、
『ニャーーー!!』
と人間で言うとこのキャーーー見たいな、ニュワンスで、叫び、しゃがんでいて高さが低かった顔面に八代の爪が襲いかかる。痛い、どんだけ爪長いんだこいつは。
『私の猫姿みたの……にゃ?』
『うん』
『わーどうしよどうしよ私の学校生活終わったにゃー』
と地面をゴロゴロ回転する、無駄に可愛い。
『い、いつからいたのにゃ?』
『6校時始まってからかな?でも決してお前の寝顔を10分間も見てはいないからな』
おっと口が滑った、と思うと、また爪が俺の顔面を襲う、だから痛いって。
『て、てか、なんであんたそんな落ち着いて居られるの?てか、まず誰?』
えっ、まじで?酷くないですか?同じクラスですよ八代さん。
『僕は2年2組の小野寺陽介だ、てか授業中抜け出してきて大丈夫なのか?』
『うん、それは大丈夫体調悪いから保健室行ってくるっていったから、ちょっと待って2年2組って……同じクラス?』
少し考えた素振りを見せて、何か思い出したみたいだ。
『あー確かにいたいた、なんか名前に陽が入ってるのに、めっちゃ陰キャだよねって直美達と喋ったは』
その陰口はめっちゃ的を得てるから、見逃すことにしよう、実際僕もそう思うし。まぁ覚えられてないのも仕方ない。すると、俺が自分より立場が下の立場だと気が付いたせいか、攻撃的な態度で話しかけてきた。
『なんでそんなあんた落ち着いていられるの?人が猫になってんだよ……にゃ?』
ヤバい、攻撃的な口調と最後のにゃが混ざりあうのはヤバいって。大事なことなんで2回言いました。
『なんでかって、聞かれると慣れてるからだと思う』
さっきのせいでニヤついてたせいかまたまた、爪が飛んできた。
『お、落ち着けって』
まだ怒ってるのか低くにゃーと喉を鳴らす、どうしようこのままじゃ僕の顔がメロンパ⚪ナちゃんみたいになっちゃう。そんな訳でお互い落ち着くという意味も込めて、屋上へと続く階段に移動した。
『で?慣れてるってどういうこと……に?』
どうやら意識すればにゃは我慢出来るみたいただ。
『多分僕の勘が正しければ、化け物に取り憑かれる』
『ば、化け物?』
『多分ね、でも、案外化け物は身の回りいるものなんだ、人間が見ないふりをしているだけらしいって言ってた』
『言ってたって誰が?』
『化け物の専門家、俺を助けてくれた専門家がね』
『じゃあ小野も取り憑かれてたの?』
いや、それ寺足りてないから。
『うん、その人が解決を手伝ってくれた』
と言っても僕の場合は完全に解決した訳では無い。すると隣でそろそろかもと声が聞こえた、
するとさっきまであった猫耳が徐々に小さくなって髪と同化した。どうやらずっと猫化する訳ではないみたいだ。
『あの、小野寺君、私の事たすけてくれる?』
さっきまでの攻撃的な口調とは違い、か弱そうな声、更に上目遣いで聞いてくる。これで断れる男子はいない。
『もちろん、てか俺はさっき言った助けて貰った恩返しとして化け物で困ってる人を助けないといけいから元々助けるつもりだったよ、ただし条件がある』
『条件?』
『うん、『小野寺君たすけてくださいにゃ』って言ってくれ、そしたら喜んで助けるよ』
死ね、変態と声と共に拳が溝落ちに。い、息が……
そんなことをしていると最後の授業の終わりを示すチャイムがなった。
『じゃあ放課後、部室で待ってるよ』
『部室?』
『言ってなかったけ?相談部』
『分かった。相談部ね、でも本当に助けてくれるだねあんなに暴力したのに』
と笑う、その時俺はクラスでは見せない笑顔を見た気がした。
『由紀さんの恩返しだからな』
と返す。
『じゃ後で』『おう』と返して、別れる。想像しまがしかし同じクラスなのでそういうやり取りは無い、そういうやり取り憧れるんだよね。ちょっとガッカリしながら2人で一緒に帰るという訳にもいかず、八代の提案でちょっと時間をずらして教室へ帰ったのだった。
to be continued……
ここまで読んでいただきありがとうございます!!もしおかしい書き方や、アドバイスがあれば気軽に言ってくれると嬉しいです!!
あと、題名がクソつまんないのでなんかあったから言ってください。