とある人類史上初の魔法エンジニアさんの日常①
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Q.僕は本気も本気で魔法使いになりたいです!!
どうすればなることができるのでしょうか?
オススメの修行や、書籍などあれば教えていただけませんでしょうか?
回答よろしくお願いいたします。
質問投稿者 ミスター魔法使い(見習い)
A.今すぐ精神科医を受診なさることをお勧めします(。w。)<ぶふう
質問回答者 さそり座の女
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人は皆一度は特別な力を夢見てきた。
巨人になって宇宙人と戦ったり、人体改造されてバイクに乗ったり、はたまた巨大ロボを召喚したりしたい。
いや!したかったはずなのだ!
しかし、やれ勉強だ、やれ部活だ、大人の圧力に屈し子供はその偉大なる夢と想像力を彼方へと捨て去る。
そして中学生ともなれば抗ってきた勇者たちは社会の異端者、中二病などという病名までつけられ迫害されるのだ。
くっそう!
しかし、俺はなりたい!魔法使いになりたい!
なんでかって?お前!!それはFFやFATEを見てみろ!かっこいいだろ!!それだけだ!
え?30歳になったら皆なれる?馬鹿野郎!!俺は女の子にモテたい!そんなイカ臭い魔法使いになってたまるか!
だから・・
だから・・・
絶対魔法使いになってやるぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
なんて
そんなことを言いながら、我が妹に罵倒を浴びせかけ続けて早5年
今となってはもはや懐かしさで涙すら込み上げてくる。
『信じられない・・・』
隣で、震えながら立ち尽くす我が妹。
ん?
どうせお前がキモいことしたんだろって?
ふっ!
なわけなわけ。
この俺ともあろう者が命知らずな真似をするわけがあるまい。17年という長きに渡る演算で、その答えにはすでにたどり着いておるわ!
(答:我が妹の半径3メートル以内には近づかない)
証明は今すぐにでも可能だが、すれば我が涙腺が崩壊するという結末が見えているのでやめておこう。
しかし、この今の状況我が妹は自ら進んで我が右隣10cmの距離に立っている。
どういうことだ!!!
俺の長きに渡る証明が崩れ去ろうとしている!
いや、違う!!
まさか、最初からツンデレ属性持ちだったのか!!
そうか、我が妹ながらなかなかやるではないか・・俺にただのツンであると信じこませ、凹んで隙を見せたところでデレを見せて自分のペースでお兄ちゃんのハートを鷲掴みにする作戦だったのか!!!
くっそう!
妹の頭脳が我が頭脳を上回っていたとでもいうのか・・さすがは血を分けた我が半身!
だが、それはこちらとしても嬉しい誤算!!!そうとわかれば!!!!
『ああああっつっつつい!!!!! あっつい!! あっちいいいいいいい!!!!!!!!!!』
我が悪魔と相乗りTシャツが!!!!
『ごめん ごめん 兄貴』
そう言って、Tシャツに乗り移った火を消した
『でも さすが兄貴! 本当に魔法つくっちゃうんだなんて!!』
ほろり
いつ以来だろうか、我が妹がこんなにも話しかけてきてくれたのは
あああ今日はいつものゴミムシを見るような眼差しとは違う本物の羨望の眼差しだ
それで?
ああ 俺の名前は、宮田りく!
近所の高校に通う完全にこじらせた普通の高校生だった男だ!
え?
なんで、過去形かって?
何故ならば今は
近所の高校に通う魔法使い高校生だからだ!
どういうことか?
うーんどうやら、俺は魔法を作ることに成功したらしい。
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Q.魔法ってどうやったら使えるようになるのですか?
実際の体験談もあったら教えてください
質問投稿者 ぷくぷくざむらい
A.次回お教えします
質問解答者 お祭り男 M・H