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秀才MITALAIの一日  作者: 麻生 季太
1/1

カウンセラー

この物語は尊敬する推理小説家の1人『島田荘司』先生の御手洗潔の従弟と言う設定で話を創りました。


豪邸にある1台のパソコンから始まる

彼の偽名は那公 曽斎(読み方は自由)

職業は心理学の教授

年齢・住所・血液型、諸々不明

性格は従兄よりも明るいが取り柄

この条件でネット心理カウンセラーをしている。


おーい! 茶がはいったぞ! 少し休憩したらどうだ!?


2階から次男の声が聞こえた。


分かったー!


と返答した。

途中だった書き込みを終わらせパソコンをスリープにし急いで部屋から出て目の前にある無駄に長い廊下の愚痴と次男の事をブツブツ言いながらドアのすぐ横にある階段を降って行った。

すると1階には運動神経が良い整蹊スポーツ大学トレーナーで忙しい次男の肇司が階段正面の壁に腕を組んで立っていた。


おぅ!久しいな、大学にはちゃんと行ってんのか?


と次男が


バカ!行ってるわ!つーか俺、教授なんですけど!俺が行かなかったら授業が始まらないんですけど


と少し怒り気味に返答した。

次男は久々な弟の背中を叩き笑いながら家族がいる居間に向かう。

無駄に長い廊下の途中に父が好きな幼少の頃によく暇つぶしであちこち穴にした古風の破れ障子が少し開いて皆の会話が聞こえてきていた。

行ってみると、居間は如何にも和風な部屋で正面に和服を着た父の秀水とネクタイを外したスーツ姿の長男の毅司が将棋をさしていた。


よー! 久しいな!


と休日にはいつもこの家の庭にある大池でキャッチ&リリースをしているバカ父と父が会長をしているファッション会社の社長を務める長男が同時に口を開いた。

流石、親子よく似てる


父さんはいつも会ってんだろ。

毅司兄さん、久しぶり。

また、会社の話をしながら将棋をさしてんのか?


と少し呆れながら返答した


プライベートでは仕事の話はしねーよ


と父が


イヤイヤ、今、会社の事ぐちぐち言ってたじゃねーか!


と長男が


シー!! ゆぅなって!


と父が

いつでも父さんと毅司兄さんの会話は面白い。


そー言えば、荘司、お前に手紙が来てたぞ


と父が


誰から?


と返答した


封は切ってないから分からん


と手渡されたのは茶封筒

『神奈川県警』の名が書かれていた。

なんだ?と思ったがとりあえず開けてみた。

中には一枚の紙があり内容は、

神奈川県警の高橋政信という人からで

御手洗潔先生は忙しいらしいから代わりに事件捜査を手伝って欲しいとの事だった。

その時、

カチッウィーーーーン、カチッウィーーーーン、ブーーーー、ガリガリガリ、ブーーーー

、ピッピッピッピッ

あっ、やっと来たか!


と自動門の開閉と車の音が聞こえ次男が玄関に迎えに行った。

長い廊下を歩いて来たのは、母さんの真子と従兄の潔兄さんだった。


久しぶり。荘司、元気してたか?


と潔兄さんがいつもの表情をあらわさない顔で言ってきた。

しかし、荘司は食い気味に


何これ、茶封筒、忙しいって何?



お前、暇だろ?連休で


荘司はイヤイヤだが何も言い返せなかった。

従兄と同じ捜査好きで件数を競っていて完敗続きだったからだ。


分かった。まぁ、良いけど、ここには手伝っ欲しいとしか書いてないけど内容は?


と聞くと


内容? 書いてなかったか? あぁ、彼 文章下手だから短文になってるな。


と少し笑いながら言った。


まじか!と思った。

しかし、事件と聞いちゃ気持ちがおさまらない

早速、神奈川県に向かう事にした。


【海原の美桜】

*冬の凍った大湖に翳みなく季節外れの桜が垂れ水面鏡に自を視る


潔兄さんは、父さんと毅司兄さんとファッション会社関連の闇について聞いていた。

母さんは、お手伝いさん達とよくやる近所の話。

肇司兄さんは敷地内の別荘にあるトレーニングルームで筋トレ。


さぁ、ここから3つの場所で繰り広げられる惨酷な事件を解き明かしていく事に…………………………

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