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俺の名前は…  作者: 鮎川冬馬
1/1

女の子

俺の名前は如月奏。普通の高校に通う高校二年生だ。

朝起きたら、鏡の前に見知らぬ女が居た。誰だ?


この美しい女は誰なんだ。年齢は俺と同い年位か

そして俺は、顔を濡らして冷静になるつもりだった。

「はぁ!」

鏡の女も俺と同じ動作をしていた。

何なんだコイツ、俺と同じ動作しやがった。俺は改めて、鏡を見た。俺は驚いた!

何故かと言うと、その女も「はぁ!」と言うような口をしていた。もしかしてと思って俺は頬に手を当ててみた。そしたら、またその女は俺と同じ動作をしていた。

まさか…!俺は確認するため、頬摘まんだ。


「いてててててて!」


嘘だろ!おっ俺?


「嘘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~俺!なんで!なんで女になっているんだ。」


まず、落ち着こう。俺は深呼吸した。その後、俺は下を向いた。


「ス、スカート!これ、うちの学校の制服?」


あっ、もうそろそろ学校行かないと遅刻する!でも………

でも、良かった。今家には俺一人。親は海外出張で居ない。親が居ないだけ良い。俺は学校を休むことにした。

 その時、家のインターホンが鳴った。そして知っている声が聞こえた。武者小路 綺羅だ!綺羅は俺の幼馴染で今は高校も一緒だ。高校では二年生ながら生徒会長をしており、成績も優秀だった。彼女は毎日俺を迎えに来てくれる。だが今日は………う~ん、どうしよう?その時、鍵が開いたような音がした。そう、綺羅は家の合い鍵を持っている。綺羅は家に入ってきた。


「奏?居ないの?学校遅刻するよ。」


俺は慌ててお風呂場に逃げ込んだ。そして、綺羅はお風呂場に来た。


「何だ!居るじゃない。奏!」ガラッ


綺羅は堂々と風呂場の戸を開けた。俺と綺羅は目があった。

「あ、えっ!誰?」

俺と綺羅は戸惑った。それもそうだ、知らない女性が風呂場に居るから。俺だって女の姿を綺羅に見られて戸惑っている。


「え~と、あの~」戸惑いながら俺は言った…

 

「え~と、奏の親戚か何かですか?」綺羅はそう言うが答えられない。いつもなら気軽に綺羅には話せるのに…

「あっ、あ、あの!綺羅さん!」俺は頑張ってそう言った。そう言ったら綺羅は驚いたように俺を見る。


「どうして私のコト…知ってるの?あっ、奏に聞いたんだね。」

俺は思い切って綺羅に本当の事を言うことにした。

「きっ、綺羅!おっ、俺だよ!奏」


????????


きっと綺羅には?と言うような記号が浮かんだことだろう!だが、それはしょうがないことだと俺は思う。


「えっ、奏?違うよね、女の子だもん………」

そう言うと思った。まぁ、しょうがないよなぁ………

「綺羅…信じられないと思うけど…俺が奏なんだ。」

信じてくれ奏!俺が奏なんだ。お願い。と俺は心の中でそう言っていた。

「ホント!本当に奏なんだね。でも、どうして?」

「うん!そうだよ。綺羅、信じてくれてありがとう」

俺は絶対信じてくれないかと思ったのに綺羅は信じてくれた。ありがとう

「奏どうして…どうして女装してんの?」

「ハァ?」

何言ってるんだコイツ?俺は女装なんて…あ!

「いや、これは女装じゃないんだけど………」

「えっ?女装じゃないの?」

ハァ!そんな、そんなコト俺がするわけないだろ!と言いたいが言えない。今俺は女だから…ハァ?何でこんな体に………

「…女装じゃない…」

「そう…まぁ良いや!それでどうするの、学校?」

…そうだった!学校…学校どうしよ!

「うん…それなんだけど…どうしよ~。綺羅助けて」

「助けて!って言われても…う~ん」

綺羅はう~んと考え込んでいるが…俺は本当にどうすれば良いか分からない。


「まず、学校行こ!学校行って………」

「学校って…!そんな、行けるわけないだろ!」

「四字熟語に一喜一憂ってあるよね!状況が変化するたびに喜んだり心配したりすること。っていう意味だよね。だから、今は心配してるけど…そのうちに喜ぶようなことあるよ。だから、学校行こう。ちょうどお母さん方も出張で居ないことだし…ねぇ!」

「どうやって…どうやって、学校に入るんだ!」

確かにそれはそうだ!綺羅は学校行こうなどと簡単に言うが、そんな簡単なことではない。これから、俺は女として生きて行かないと言えないのに…

「う~ん、そうねぇ?編入届出すとか!どうかなぁ?」

「へ、編入届!嘘だろ、俺が女子として学校に行くなんて、嫌、絶対嫌!」

嫌だ、嫌だ!学校なんて行きたくない。こんな姿で…

「行こう学校!大丈夫、私、生徒会長だし校長先生の所に一緒に行ってあげる。どうかなぁ?」

綺羅…俺のコトそんなに考えてくれるなんて。ありがとう。俺はそういう気持ちでいっぱいだった。

「分かったよ!行く、行くよ。」

俺は決意した、行かないと!学校行かないと!

 そしてまず、綺羅は学校に欠席するという電話をして、俺に一度家に帰るねっと言って綺羅は一度家に帰った。そして30分位で綺羅は戻って来た。手には大きいバッグ、そのバッグの中はパンパンに何か入っていた。


「はい!奏、これ服!さすがに男の子の服装じゃ…出歩けないからね。私の服貸してあげる。」

「うん」

そして、俺はバッグを開け服を取り出した。でも女子の服装…着にくい。そんなことを考えていたら綺羅が服を着せてあげると言ったが、俺にもプライドがどうすれば…

「綺羅、着れる!一人で着れるから大丈夫。」

そして俺は服を着たが何故かこの格好…辛い

「どうしたの?奏?何か辛そうに見えるよ。」

やっぱり分かるか!俺が辛いコト

「奏、女の子の服だから恥ずかしいの?奏なんか可愛いよね。(笑)」

か、可愛いって…………

「可愛いと言うな!」

「あ!」

急にどうしたんだよ!こんな大きな声出して!びっくりしたぁ

「もう奏!女の子なんだから言葉使い直した方が良いんじゃない?」

「えっ!で、でも…」

「でも、じゃない!」

「ハイ!ゴメンナサイ」

「分かればよろしい」

女の子って辛くて辛くてしょうがない。やっぱ、男だったからかなぁ?

「あのさ~綺羅、俺…じゃなかった、私………着替えたから出かけよ。」

俺と言いそうになってしまった。


私と綺羅はデパートに出かけた。デパートは平日なのでそんなに混んでいなかった。

「じゃあ最初は本屋さんに行こうか。」

「へぇ?」

?どうして…どうして本屋?

「雑誌、見に行くの。ファッション雑誌!」

へぇ、そんなんだ!やっぱ女子って面倒!女子って化粧したり色々と大変なんだなと初めて感じた奏だった。

「奏!今、女子って面倒くさいって思ったでしょ!全く。そういう奏だって女の子なんだからそういう事考えないこと。もう」

そして、綺羅は俺の手を握ってフードコートに行った。俺たちはフードコートに行ってドーナツとコーヒーを買って食べた。女の子として買い物…やっぱり少し辛い。

「ねぇ?綺羅?本当に今日学校休んで良かったの?」

「それは、こっちのセリフよ!もう、奏のために休んだんだよ!」

「行けばよかったじゃない!」

「あのねぇ!私はあなたのために学校休んだのよ!感謝しなさい。」

確かにそうかもなぁ!俺がこんな体になっちゃったから綺羅は休んでくれたんだよなぁ。

ゴメンな。綺羅!

 そして俺たちは服を買いに行った。何着も試着して10着買った。金かかるだろうな?ハァ

そして会計をしに行った。デパートだけで半日使っちゃった。女って面倒

 

そして俺たちは家へ帰った。家に帰ってきてから俺は大変なことにあった。家に帰ってから俺は綺羅の手によって恐ろしいことに………

「あ~奏逃げちゃダメだよ。ほら次これ!」

「嫌だぁ!!!」

綺羅は俺を追い駆けてくる、今俺が綺羅になぜ追い駆けられて居るかと言うと綺羅はさっき買ったばかりの服を俺に着せるためだ。もう5着以上も服を着させられている。さすがにもう着たくない。


そんな事を言っているうちにもう夜明けだった。俺は6時間以上追い駆けられて居たということだ。

「綺羅!もう朝だよ。」

「えっ?朝」

俺は追い駆けられながらそう答えた。一方、綺羅は?と言う記号を浮かべている。

「もう、奏のせいでもう朝じゃん!」綺羅はやっと朝だということが分かって俺を怒った。

そんなに怒らなくても良いじゃないか。まぁ良いや。

「綺羅?学校行かないの?」

「良くも何も…奏はどうするの今日?」

「今日は校長先生に編入届を出してくるよ。あ、でも…保護者のサインがなきゃ編入できないよね?あ、無理か…」

「大丈夫。校長先生には私が言ってあげる。じゃあ、放課後、学校の校門でどう?」

「うん、そうだね。分かった。」

編入か…役所行かなきゃ。

「それで、奏。名字どうするの?」

「名字?」

「そう、まさか同じ学校に同じ名前が編入して来たらなんか…言いにくいけど、うん。」

「そうだね!じゃあ………」

俺と綺羅は迷った。う~ん

「淋漓奏とか?」

「淋漓?まぁ、それでも良いか?じゃあ、それで…」

よし、これで決まり。早く行かないとな

「じゃあ、私行くよ。じゃあ放課後校門でバイバイ!」

綺羅は学校へ行った。

 これから、俺の新しい生活が始まる。これから俺はどうなるんだ…


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