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旅立つ君へ

作者: シバザキアツシ

良くある別れ。

勤続10年のベテランと、4年のアルバイト。

幾人も見送って来た、慣れてると思ってた。

なのに、何でこんなに辛いんだろう?

過ごして来た、時間の長さからだろうか。

その気持ちを、書き殴りここにそっと置かせて下さい。

新たな道に、旅立つ君へ。

4年間の長い間、お疲れ様でした。

君との時間が多過ぎて、走馬灯のようになってしまってます。

これから、徐々に整理していきたいと思います。


新たな場所では、多くの壁があるでしょう。

その時は、職場(ここ)での経験を思い出して下さい。

時には立ち止まりながら、時には半歩ずつ、それでも、少しずつ常に成長し前進してきました。

中々出来る事ではないと思います。

自分で線引きをしてここまででいいやとか、給料分しか働かないとか、そんな人間が多い中、口では適当な事を言いながら、次の瞬間にはどうしたら良いかと、考えている君がいました。

しっかりと迷いながらでも、着実に前へ進んで来た事は、自信を持って良い事だと思います。


色々な事があった中で、何故か仕事終わりの夜、一緒にゴミ捨てにいった事が一番頭に残っています。

くだらない事が、宝物のように。

暑い日も、寒い日も、雨の日も、風の日も、雪の日…はあったかな?

晴れた日に、ほんの短い時間だけど、一緒に星や月を眺める事が、密かな楽しみでもありました。

年が離れてるので、話が分からない事とかもありました。

少しでも会話を継続する為に、君の推しのキャラクターを勉強するなどした事も、以外と楽しかったです。

年の離れたこんな奴と、仲良くしてくれてありがとう。


君に贈ったものは、人生を少しだけ豊かにするものです。

色々な物語を観て、少しでも人の気持ちを分かるようになれればと思います。


今でも覚えて居ます、初めて会った日のことを。

高校の制服を着た、弱々しい君の事を。

4年経った今は、見違えるほど大人になりましたね。


新しい場所でも、君らしく頑張って下さい。

人見知りな君の事だから、大丈夫だとは思いますが、裏の顔を見せる相手は選びましょう(笑)


思い出すと、無限に書けそうなのでこの辺にしておきます。


この記憶がいつしか思い出になる頃、毎年君の事を思うでしょう、夜空を見上げる度に、3月が来る度に。

きっとずっと忘れないと思う。

一緒に働いた、良く分からない日本語を喋る、ちょっと天然で、ガチオタで、年齢より幼く見える、以外と真面目な可愛い君の事を。


思い出補正されて、美化される事を祈っています(笑)


時には顔を見せに来て下さい。

相談事や、悩み事があったら力になります!

…なれると思う、…なれたら良いな…。

ま、期待はしないで欲しい…。

思い込むと、どんどんマイナスな方向に思考が沈みがちな君の事だから、そんな状態になった時は誰かに頼って下さい、聞く位はいつでも出来るので。


忘れないで下さい、君はもう仲間(かぞく)なのだから。

君の行く(さき)希望(ひかり)あれと願います。

かけがえのない、楽しい日々をありがとうございました。


以上、同じ誕生月の、ジャスト2周り年上の初老からの贈る言葉でした。


PS∶異性との距離感に気を付けて下さい。

あんまり近すぎると、好きなんじゃないかと勘違いされますよ。

無用なトラブルは、避けるに越したことはないのだから。

いつの日も笑顔で。

行ってらっしゃい。

tm

全ての出会いと別れの先に、より良い未来が訪れますように。

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― 新着の感想 ―
とてもまっすぐな思いが込められていて、どんな方なんだろうなぁと想像しながら読ませて頂きました。 ゴミ捨てとか、何気ない日常が思い出になるの、わかります。 きっと素敵な時間を積み重ねてこられたんでしょう…
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