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百鬼徒然  作者: 葛葉龍玄


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陰摩羅鬼──オンモラキ──

 人も死したのちに怪異に成ることがある。

 小さい頃に一度体験したことがある。

 それは誰だったか、身内の葬式ではあったのは確かだ。

 自宅で葬儀を済ませ、家族には酒も入り、あとは寝るだけ。

 特に田舎では子供なんてすることはない。

 早くに寝るだけだ。


 そして、夜中。

 ふとしたことで目が覚めた。

 そのまま寝付けなくなってしまったのだ。

 のども渇いたので、寝室から台所へ。

 その時。

 がさり、と物音が聞こえた。

 まだ起きてる人がいたのか。

 しかし、音はもう聞こえない。

 水を飲み、再び寝室へ戻ろうとした時。

 がさり。

 それは、遺体が安置された部屋だった。

 僕は、なぜか心惹かれて中を覗く。

 そしてすぐに後悔した。

 遺体は立ち上がり、部屋をぐるぐるとまわっている。

 悲鳴をあげなかったのは、我ながらよく我慢したと思う。

 その時、肩に手を置く誰かがいた。

 祖父だ。


 祖父曰く。

 しっかり供養してやらねぇと、こうやって迷いでる奴もいるのさ。

 こっちが供養したつもりでも、当人が満足しなきゃ意味がない。


 祖父が扉を開け放った瞬間、遺体は糸が切れたように倒れた。

 その音に、流石に親族も起きてくる。


 なんでも、亡くなった方と、葬儀を頼んだお坊さんの宗派が違うものだったらしく、次の日の告別式を1日ずらし、急遽亡くなった方の流派で葬式をあげた。

 その夜に怪異はなかった。

 これで、成仏してくれたのかも知れない。

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