ジェット婆──ジェットババア──
深夜の高速道路。
もちろん走る車は100キロを超えてはしっている。
しかし。
その車の後をついてくる老婆がいるとのことだ。
そして、その姿を見たものは、事故を起こして死んでしまうという。
そんな話をオカルト研究会のメンバーがしていた。
確かそれは……。
祖父曰く。
奴らは影をつけてくる怪よ。
昔は提灯を持って、歩いてただろ?
そうすると、自分の後ろに影ができるのさ。
必然的に後ろから追いかける形になる。
影がある限り、どんなスピードで走ろうが、奴らはついてくるよ。
絶対に、な。
たしかに恐ろしい怪異だ。
しかし、僕にはどうしようもないできない。
僕は大学からの帰り道、後ろから来た自転車を避けた。
その後ろには……。
老婆がぴったりとくっついてて走っている。
そして、気に入った影があると、次々に影を変えていく。
一台のタクシー。
そこの陰に乗るジェット婆の姿が見えた。
僕が声をかけようと近づくも、他の客も乗っていたため、走り出してしまった。
あの時とめられていたら。
次の日の朝のニュース。
タクシーが信号無視で交差点に突っ込み、運転手とお客の女性2名が亡くなったという。
そして。
普通の人の目には見えないかもしれないが、ニュースの動画にハッキリと映った婆の姿。
ふと気がついたように、婆と目が合う。
──次はお前さんだよ──




