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百鬼徒然  作者: 葛葉龍玄


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一反木綿──イッタンモメン──

この時期にもなり、未だにマフラーをしている人を見た。

半袖でもちょうどいいくらいなのに。

その人は、次の日もその次の日も同じ電車に乗っていた。

しかし、ある日から見かけなくなってしまったのだ。

気にかかっていたところ、近くに座ってた女子高生たちの話を耳にした。

ーーマフラーおばさんしってる?

ーーああ、こんなあったかいのにマフラーしてた人でしょ?有名じゃん。

ーーその人、事故で亡くなったらしいよ。

ーーまじで!?どんな事故?

ーーなんでも、電車にマフラーが引っかかって、それに気付かずに電車が出ちゃって、首が締められて……。だって。

ーーうっわぁ、悲惨……。


祖父曰く。

時代とともに姿形を変えた怪異が多い話はしたが、これもその一種さ。

特に、手編みなんていかにも念がこもってそうだろ?

怨念がよ。


しばらくして、別の駅で見てしまった。

マフラーをした女性。

それは明らかに人ではない。

僕は魅入られたようにその場を動けずにいる。

そして。

目の前でその女性は、電車に引っかかり、死んでいく。

そしてまた、元に戻っては電車に引っかかり、また死ぬ。

そう、死んでいるのに死に続けているのだ。


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