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百鬼徒然  作者: 葛葉龍玄


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小豆洗い──アズキアライ──

ある日お手玉を拾った。

片方というか、1つだけのお手玉。

ーーしゃき、しゃき。

音だ。音がする。

ーーしゃき、しゃき。

なんの音だろう……。

翌日、テレビを見ているとニュース番組で小豆を洗っていた。

ーーしゃき、しゃき。

その音は昨夜聞いた音に酷似していた。

そして、また夜。

寝ていると聞こえてくる音。

ーーしゃき、しゃき。

あぁ、これは小豆の音なんだ。


祖父曰く。

こいつは音だけの妖怪でもあるし、坊さんの格好をして人前に姿をあらわすこともあるという。

「小豆洗おうか、人取って食おうか」

ただおとなしいだけの怪異じゃねぇぞ。


次の日。

僕は拾ったお手玉を手に取る。

ーーしゃき、しゃき。

この音だ。

昔はお手玉を作るのに小豆を使ったんだ。

そして、食糧難の際には食することもあったという。

このお手玉はもしや……。

僕はこのお手玉を、落とし物として、警察に届けることにした。

元の持ち主の所に帰ればいい、と。

しかし。

ーーしゃき、しゃき。

音は止まない。

ーーしゃき、しゃき。

そして朝。

なぜかお手玉は机の上にあった。

僕は何となく中身が気になり、申し訳ないと思いながら、中を開けてみてしまった。

中身は小豆と。

大量の髪の毛。

その時、耳元ではっきりと聞こえた。

「小豆洗おうか、人とって食おうか」

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