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百鬼徒然  作者: 葛葉龍玄


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頼豪鼠──ライゴウネズミ──

 人を呪うって怖いよね。

 昔からたくさんの人が人を呪って、殺したり苦しめたりしてたんだもの。

 簡単な呪いから、恐ろしいものまで。

 なんでこんな簡単に人を呪うんだろうね。

 私にはその気持ちはわからないけど、憎くて憎くて、恨めしくて羨ましくて、怖くて。

 どうしても許せない。

 そういう人がいるんだろうね。

 例えば、イジメ、とか。

 他のクラスであったの。結構ひどいいじめが。

 私は直接知らない子たちの話だったけど、今は後悔してるわ。

 何かしてあげられたことがあったんじゃないかって。

 私には「見えてた」から。

 一度、イジメられてた子の姿を見たことがあるの。

 目には覇気がなくて、痩せこけて、生命力自体がもうない感じ。

 あぁ、長くないんだな、って。

 それと同時に彼女が考えも及ばないことをしようとしてるんだってわかった。

 黒くて黒くて黒い影。

 ネズミのような陰影。

 誰かと繋がってるみたいだったわ。

 それが呪い。


──お兄ちゃん曰く。

 今の呪いは簡単なものだよ。

 命までかけることをしないから。

 昔は100日間断食するとか、即身仏になるとか、自分が死んででも相手を呪い殺したい、ってひとが多かったみたいだね。

 そういう人に限って身分が高かったり、村ぐるみの大規模な物だったりしたみたいだけど。

 でも、今でもやる人はいるかもね。

 やり方なんていくらでもある。

 あらゆることを呪いとして相手にぶつけるだけでいいんだから。

 

 私がなにかしてあげたいと思った時にはもう手遅れだった。

 彼女の呪いは叶ってしまった。

 彼女をイジメてた子たちは次々と色んな理由で亡くなって行ったわ。

 死後は地獄に落ちるように。

 そして、彼女も。


 自分自身が同じ地獄に落ちたとしても。

 彼女の死因は餓死。

 100日間、水も飲まず、ご飯も食べず。

 そんな中で100日も生きられるはずないのに、地獄の苦しみを受けながら達成したの。

 私は当事者じゃないから、簡単に気持ちがわかるなんて言えないけど、「見える」私にはなにかできたんじゃないかなって。


 多分、おじいちゃんも、お兄ちゃんも、おんなじような経験をしてだんだろうな。

 

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