呪いの人形2──ノロイノニンギョウ2──
少し前に、どれだけ捨てても供養しても戻ってくる人形を質草にしていたおじさんの話をしたが。
そのおじさんが、ある時から元気になり始めた。
新しい生き甲斐でもみつけたのかな?と思い、おじさんの家へ。
すると家の中から、美味しそうな匂いがしてくる。夕飯かな?新しい彼女でもできたかな?
そう思って、ダイニングに行くと、おじさんは一人でご飯をたべていた。
作りたての、手作りの。
「嫁と娘が帰ってきたんだ!」
嬉しそうにおじさんは話す。
でも。
ぼくには誰も見えなかった。
おじさんの幻覚なのだろうか。
では一体誰が料理を?
ぼくは逃げ出した。
祖父曰く。
家族になろうとする怪異はたまにある。
雪女や鶴の恩返し、ハマグリ女房なんかはその代表だが、やつらは結局は怪異だ。
最終的には人に仇なすのさ。
人間に非があろうとも、な。
考えれば考えるほど、怖くなる。
妖怪のたぐいだとしても、おじさんの幻覚だったにしても。
そして数日後、おじさんは亡くなった。
衰弱死だったようだ。
ぼくの手元には、何度捨てても戻ってくる人形があった。
次は、ぼくの番なのかも知れない




