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百鬼徒然  作者: 葛葉幸一
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肉吸い〜ニクスイ〜

世の中には痩せたくても痩せられない人、頑張っても痩せられない人がいると思う。


ジムに通って、食事制限をして、サプリを試してみて。

体質もあるかもしれない。

しかし。

僕の知り合いに、いくら食べても太らないことを自慢にしている者がいた。

確かに食べる量は尋常じゃなく、それでいて、むしろ痩せてるタイプだ。


祖父曰く。

肉吸いってのはな、暗闇で人を襲うだけじゃねえ。

昔と違って夜も明るいのに人を襲うなんてできやしねぇ。

だから奴らは人の中に入り込むことにしたのさ。


人間の中に入り、肉を吸う。

しかし、宿主が痩せたら肉を吸えなくなる。

だから、宿主を太らせるのだ。

そしてまた肉を吸う。

もしくは、宿主の栄養を全て奪うのか。


そう、その友人は肉吸いに取り憑かれていたのだ。

普段から人の3倍は食べていた彼の突然死。

それは、栄養失調だった。

そう、あなたも知らず知らずのうちに、取り憑かれているのかもしれない。

肉吸いという怪異に。

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