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百鬼徒然  作者: 葛葉幸一
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動く人体模型〜ウゴクジンタイモケイ〜

歩く二宮尊徳像や、動くホルマリン漬けのカエルに目の動く音楽室のベートーヴェン。

こと学校というカテゴリーに関しては、動くはずのないものが動く怪談が多数存在する。


人型のものには、魂が宿りやすい、というのはよく聞く話しだ。

また、器物は100年経つと妖怪となるため、九十九年目の時に捨てるのだと。


祖父曰く。

人の形をしてねぇ物ですら、九十九年経ちゃぁ魂持って動き出すんだ。

もしそれが、人の形をして、魂を持って動き出したら、それは人間なのか?

もしかしたら、もう人間かも知れねぇぞ。


魂を持って動き出した人体模型が、さらに100年の月日を経たら、それはもう模型などではないかも知れない。

今、一緒に遊んでいる友人が。

今、一緒に働いている同僚が。

今、一緒に暮らしている家族が。


最初から人間だった、という保証はどこにあるのだろうか。

もしかしたら、それらは動き出した人体模型なのかも知れない

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