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女はあざとくカッコよく  作者: 黒楓
1/10

① I'm not a tuna.

この物語は過去作『Shaved FishはエセJKを拾う』を改変(エチ要素を大幅削減)したものです。(^^;)

挿絵(By みてみん)





 私の胸の谷間まで汚しておいて、「この後、用があるから」とさっさとシャワーを浴びに行ってしまう……

そんな男の背中を、すっかり冷めてしまった目で見やる……ベッドに取り残された私。


まあ、お互い“後腐れなく”

このターンで“消去”という事か。


年に何度か私を襲う“不浄”の波が引いた後は、いつも目を背けたくなる残骸だらけ……


で、お決まりの“浄めの酒”だ!



--------------------------------------------------------------------


 駅を降りて橋を渡る頃には

雨の予感を孕んでいた夜風が

いよいよ霧雨を連れて来た。


 少しでも可愛らしさを嵩増ししたくコーデした服を濡らしたくない私はコンビニでビニール傘を買う。まるで次の“予定”があるかの様に……


ああ

悲しいなあ


やっぱり私に訪れるのは

こんな結末……


アラサーなんてかっこよくは言えない、この()()()()の本当の願いは……


優しいダンナ様と可愛い子供に囲まれた家庭に身を置く事。


でも現実は斯様(かように)に滑稽な有様……


この手に子供を抱くなんて事は一千光年ほどの彼方に感じられて


バカバカしくて


泣けやしない……



彷徨えるヨッパライは帰り道をひと筋間違え、いつもは曲がらないコンビニの角を曲がる。


と、向こうに見えるのは街灯の下にうずくまっている()()


ハハハハハ


見たことあるぞ!


こんなシチュ!

どこかのマンガで!


笑える!!


街灯の下で“柳の下のドジョウ”を狙うのか?


私、その不埒なJKの前に仁王立ちになって

「アンタ! 臭う」と絡んでいた。


うずくまっていたJKはゆっくりとボブの頭を持ち上げて

物憂げに私を見上げた。


「なんだ、オンナか…」


「オンナだけど文句ある?」


()()()()()()()()()()()()()がみっともなく絡み倒すとJK、はチッ!」と舌打ちをした。


「邪魔なんだけど!」


「言っただろ? クサイんだよ! このご時勢、んな不衛生なコト、止めてくんない?」


「何考えてんだ?! このBBA?」


()()を考えてんのアンタじゃん」


「『ナニナニ』って、欲求不満でアタマおかしいんじゃない?」


「ブ!ブ~!!さっきヤったばっかだもんねー! オトコの懐を狙ってるアンタとは違う!」


「だからどうだって言うのさ!!」

このJK、スクっと立ち上がった。


良く言えばモデル体型だが

私とは違い、()()()カラダで……

ホント、これを対象にする“オトコの欲望”のどうしようもなさを感じてしまう。


なら、叶わないものの為に蠢く

私の“オンナ”も無用の長物だ!!


私の頭の中を駆け巡ったこの思いが


私の頬に霧雨以外のものを降らせた。


「ちょっと! ナニ泣いてんの??」


ドン引きするこのJKに私はビニール傘を差し掛けた。


「何でだろうね?

分かんないけど…

シャワー貸してあげるから

ウチにおいで」


更にドン引きするかと思いきや、この()()、私の傘をスイッ!と奪い取った。


「ワタシの事、クサイって思うんなら、傍に寄らないで居てあげるから もう1本、傘買って!」


これがカノジョとの…

このひずみきった世界の割れ目から産み落とされた

置きざれ少女との


馴れ初め


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