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王太子に婚約破棄され、悪役令嬢として捕まりそうになったわたくし、時空間転移魔法を使って逃げたら殺人事件のど真ん中だった件

作者:スパイスマン
 魔術の大家であり、民からも「賢姫」と慕われる真紅の令嬢、エヴァ・ヴァーミリオン。

 そんなエヴァの婚約者であり、この国の王太子であるラグナ・オルタリアは、人一倍負けず嫌いであった。

 ひょんな事から、ラグナによって、悪役令嬢として捕らえられそうになるエヴァ。彼女は、時空間転移魔法を使用し、作成したゲートを躊躇なく通る。それを追いかけるようにゲートに飛び込むラグナ。

 そして、ゲートを通った先で待っていたのは、彼女が見た事もない赤いサイレンがついた白黒の車と、ひっきりなしに無線でやりとりをする青い服の人間たちだった。

 これは、何事かしら?と思いながら人混みをかき分けるエヴァ。そして彼女は目撃する。手錠をかけられ、白と黒の車に詰め込まれるラグナの姿を。
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