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爆縮と体温の機知(11)

春の夕

黄色い帽子が

元気良く駆けて行く明るい夕暮れ

行き交う車は少なく

時間のズレを感じられる優しい夕暮れ

春の緑が似合う

新しいだけではない

時間が繋がる清々しい夕暮れ


音程の高い笑い声と

上級生の注意する声が

歩道を通り過ぎて行く

手を繋いでいたり

後ろ側をゆっくりと付いて行ったり

色合いがある

夕暮れの日に照らされて

みんなで柔らかな顔になる


人柄の変化は

時間の変化というより

出会った物事による変化だろう

その時の感情を上手く飲み込めず

はみ出た物で作った別の人間が

次第に大きくなって本人を包み込み

何かなければ二度と脱げなくなる

良い人だったとは

その過程があったのだろう

春先は始まるものだ

小さな蕾みから始まるものだ


橙色に染まる顔が

真っ直ぐ見ている温かな夕暮れ

行き交う人に

大きな声で挨拶をする賑やかな夕暮れ

春の風が似合う

新しいだけではない

記憶が繋がる懐かしい夕暮れ

ある意味で変わらない夕暮れ







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