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オバケに育てられた少女。

作者: 七瀬
掲載日:2020/07/15





___私の名前は、【ダーミー】10歳の女の子よ。




・・・ある日ね! 私が気が付くと? 

何処か知らない場所に私はいたの!


そこに居たのが、ミューハという男性とイーナーという女性だったわ。

私は、何故なのか? 一人うずくまって泣いていて。



そんな私を心配して、ミューハとイーナーが私を慰めてくれたの!




 *



___だけど?

私は、それまでの記憶を一切! 思い出せないの!

私は誰で? 私は何処から来たのか? 私のお父さんやお母さんは何処に

居るのかも?



・・・何にも、思い出せない!





___そんな私を見て二人は、可愛そうに思ったのか?

ミューハとイーナーが、私を連れて大きなお城に連れててくれたの!


『___わーあ! 大きなお城ね? 誰のお城なの?』

『俺たちのお城だよ! なあ、イーナー!』

『___えぇ! そうよ! そして、今日からわたし達のお城よ!』

『・・・わたし達?』

『俺たち! 3人のお城だ!』

『今日から、ダーミー! 貴女は、わたし達の子供になるのよ!』

『・・・えぇ!?』

『“俺たちは家族だ!”』

『・・・家族?』

『___あぁ! そうだよ!』

『___わたし達は、家族よ!』

『・・・ううん!』




___こうして! 私たちは、家族になったわ!

だけどね? 私はなんとなく気づいていた事があるの。


___二人の足がない事!

私には、あるのに! ミューハとイーナーにはないわ!




___でも?

二人と生活するようになると? 気にならなくなったの。

私は二人と居ると、幸せを感じるようになったから。


【本当の家族のように感じたわ!】




 *



___ミューハとイーナーに出会って1年!

私は、二人を本当のお父さんとお母さんと思うようになったわ!


力持ちで優しいミューハお父さん。

料理上手でいつも私の事を気にかけてくれる優しいイーナーお母さん。



・・・たまに、喧嘩もするけど?

それが、余計に家族の絆を深めているのかもしれないわ!





___でもね?

たまに、本当にたまになんだけどね......?

何処か遠いところで、誰かが私を呼んでいる声がするわ!



・・・でも、知らない名前よ!

『___レイミー! 起きて! 目を覚ますのよ! レイミー!

お願い! 目を覚まして!』

『・・・・・・』




___誰かが、私を呼んでいる!

でも 【レイミー】って、誰の事?

私の名前は、ダーミーよ! それに、大人の女性ひとの声で

私を呼んでいる! 知っているような懐かしくもあるようなそんな

優しい声で、私を呼んでいる!


【・・・あなたは、誰ですか?】


___まるで、夢でも見ているみたいにね。





 *



___私は、ずっとミューハとイーナーと3人でこの大きなお城で

居れるものだと思っていたわ。



・・・だけど?

イーナーが私に、こんな事を言ったのよ!


『___ねえ、よーく! 聞いて、ダーミー!』

『お母さん! どうしたの? そんな真剣な顔で、』

『___ダーミー! お父さんには内緒よ! あなたには、帰る場所が

あるわ! このまま私たちと居ちゃダメ!!!』

『・・・えぇ!?』

『___誰かが? ダーミー! あなたを呼ぶ声が聞えるでしょ? 

今度、誰かがダーミー! あなたを呼んだら? 目を覚まして! いいわね!

目を覚ますのよ!』

『・・・お母さん、』

『___いいのよ! ダーミー! あなたの幸せだけを考えて!』

『・・・・・・』




何時も見せない! 真剣な顔でお母さん、イーナーが私にそう言ったわ!







・・・そして、また私を呼ぶ声が!?


『___レイミー! 起きて! 目を覚ますのよ! 起きて! お願い。』



私は、イーナーに言われた通り目を覚ましたの!

ゆっくりと目を開けてね!



___そしたら? 

見知らぬ女性が私の前に座って、私の顔を覗き込んでいたの!


『・・・えぇ!? レイミー! 目を覚ましたの? 先生! レイミーが

目を、目を覚ましました! 先生ー!』

『・・・・・・』




 *



___私が、目を覚まして分かった事があるわ!

私の本当の名前は、『レイミー・パーカス』10歳の女の子。

私は3歳の時に高熱を出して、脳に障害を起こしそのまま眠ってしまった。



私に、ずっと話しかけていた女性ひとは?

私の本当の母親の、ミサだった。


母は? 私が眠り続けた事で、父親と離婚したらしいの。

そして、女手一つで私の面倒を見てくれていたのよ。

毎日毎日、ずっと諦めず! 私が目を覚ます事だけを信じて!

眠り続ける私に、話しかけ続けてくれたの!




 


___目を覚ました事で、今は幸せだけど、、、?

・・・たまに、考えるのよ?



ミューハお父さんとイーナーお母さんは元気にしているかなって。

【今まで、ありがとう! オバケのミューハ、イーナー!】




最後までお読みいただきありがとうございます。

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