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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

評価神仮説

作者: 水花 宮

鑑定魔法を使うと他人の能力が数字で見えるのはなぜだろうと思った少女の仮説。

どこかの偉人の説という体裁を採っています。

ある宇宙、ある世界の高位哲学者もしくは大賢者が魂に関する一つの仮説を提唱した。


ヒトは肉体と魂の組み合わせで一個の知的生命体として生きている。

肉体は一個の細胞が分裂し増殖し成長したものである。

魂は、肉体が一個の細胞として成立したときに肉体と結びつく。

肉体が活動を停止すると魂は肉体から離れ、ヒトは死亡した状態になる。

死亡した肉体は只の物質である。

死亡後の魂は、何もしなければ地上に薄く広がり、他の同様の魂と溶け合い、地上に堆積してゆく。


死亡後の魂を取り込み、個別に浄化して再び生まれる子供へ転生させる仕組みがある。その仕組みは、ある世界では世界樹システムと呼ばれている。また別の世界では霊界システムと呼ばれている。

このようなシステムには、魂の善悪を測った上で、よき魂にはさらなる進化を促し、悪しき魂には再浄化の処置が施されるという、判別と執行の機構が備わっている場合が多い。

判別するためには、ヒトが生まれてから死亡するまでの期間、魂を観察し評価し記録する仕組みの存在が必要とされる。


以上の考察から、一人のヒトに常に寄り添い、そのヒトを観察し評価し記録する存在が仮定された。

それは「評価神」と命名された。


評価するためには基準値を与えなければならない。基準値を与えたのは誰か。

高位哲学者もしくは大賢者はそれは神様だと述べているが、わたしはこの世界を創り、世界樹と神とヒトを創った者、すなわち創造主だと推定する。


さて、評価神は実在するか否かについて、わたしは次の事項を指摘しておく。

実在の根拠として、鑑定魔法を使えば対象人物のレベルやステータスが分かったり、戦闘力や防御力や・・・以下略、などが分かるという事実が挙げられる。

この場合、鑑定魔法は評価神の記録を読み取っていると解釈される。


なお、いまだどの世界でも評価神の存在が確認されたことはない。


以上。


記述者

柊の国国立魔法高等学園二年一組

リフライン・ヴァイス

という仮説の設定でした。

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