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青の魔女  作者: ズウィンズウィン
第四章 赤薔薇編(下)
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後始末

「もし私が失敗したら……すまないが、後始末をしてくれないか? リリス……」

「本当に迷惑ばかりかけるお方ですね……」


 失われた遠い過去。隣に立つ王に、そんな返しをして笑い合った遥か遠い記憶……

 今ではもう断片的にしか思い出せないけれど……

 確かにあった日々。


 そこはまだ魔界とは呼ばれていなかった頃の辺境の小国。名前さえも時の彼方に忘却された、その王城。

 眼下に広がるのは、僻地のため貧しく外敵もそれほど興味を示さないほどの村の集まりのような街。

 偶に現れる道に迷った行商人くらいが珍しいだけの国。

 それでも人々は慎ましく暮らし、美しい国だった。

 また多くの人々が当時は魔族ではなく常人だったが、魔族にも寛容な風土があったと記憶している。その証拠に王の重用する側近の武将に三面六臂の大男がいたほどだ。


 人の世の常なのか、穏やかな日々は破られ……決戦へと臨む王を見送る。

 王の手には魔導書……後に「赤の書」と呼ばれることになる強大な魔導具。

 もし、などとあり得るはずはなかった……



 どうしてそうなったのか……深く思い出すように順を追って振り返る。

 当時はまだ聖教会は力を持ち始めた頃で、伝説や奇跡を作り出すことに躍起になっていた。

 各地に渡っては土着の宗教を吸収、または破壊し新たな統一体系を形成していった。創設期にありがちな、混乱と暴走を起こしながら……


 私は特に敬虔な信者だったわけでも無く、一般的な商家の娘。ただ、潜在魔力量の多さに目をつけた聖教会が看板として利用しようと半ば強制的に巫女としたのだった。

 これも暴走の一環ではあったのだろうが……様々な高度な教育が受けられたことには感謝している。


 看板であるうちは聖女として崇められた。

 だが、例え看板だとしても、信徒たちを正しく導こうとした結果、軋轢は生まれていた。

 何をおいても勢力を拡大したい上層部に対し、生まれも一般的な私は自然とそれに対立するような立場に置かれていた。暴走に歯止めをかける立場だ。

 私は聖教会の巫女としてその地に派遣されることとなった。事実上、疎まれての左遷だった。


 私はそこでその青年に出会った。まるで王族らしくない王様。

 聖教会からの命令もあって、王に取り入るように近づいた私だったが、嫌な顔をせず真摯に対応してくれた。その姿勢に胸を打たれたのだろうか、こちらも誠実に返すようになっていた。


 そんなことがしばらく続くと、いつしか求婚されていた。

 周囲の暖かい歓迎もあって、私は王妃となり確かな幸せな日々を送る。王も王らしくなったと皆から称賛されるようになっていた。

 このまま何もかも順調にいくと思っていた……


 だが、聖教会はそうは見なかった。左遷させた敵対勢力が力をつけたと見做した。近づくように言っておきながら、いざ接近すれば脅威と見做す……あるいは始めから私ごと消すつもりだったのか……

 未だ芽のうちに潰さんと軍隊が送り込まれていた。「冥府の神を信奉している」などという後付けの大義名分を持って。

 当時の聖教会の常套手段であり、他にもそれから派生しての「魔女を匿っている」など言いがかりには事欠かなかった。

 そうして私は聖教会の巫女でありながら、魔女と呼ばれるようになっていた。



 私を守るためもあったのだろう……聡明だった王はそれらを(ことごと)く打ち破った。それによって一時的に急拡大した版図はガイア全土を震撼させるほどに。一部では次代の皇帝と呼ばれ、確かにやりすぎてしまった点は否定できなかったが……

 一方でまさかの小国の快進撃に焦ったのは聖教会だった。ついに聖教会は禁断の決戦兵器を持ち出す。

 あらゆる呪具で拘束され、見るも悍ましいミイラのような包帯人間……その身に何体もの天使の魂を降ろした人造決戦兵器……『勇者』。

 後に「模造女神」と呼ばれるものの原型だ。それもまた作られた奇跡のための部品だった。

 それを見た彼は大いに驚き、憤怒したという……



 王と勇者の戦いは一進一退の攻防で一月ほど続いていた。

 戦乱による人々の困窮と、ひび割れ崩壊する街並み……私は居ても立っても居られず、伝手(つて)を頼って教会の当時のトップとの謁見にまで漕ぎ着けていた。

 古巣に帰り、戦を止めるよう進言した私にかけられた言葉は心外なものだった。


「この際、どちらが勝っても構わんのだよ……勝った方を担ぐだけの話だ。もっとも、それも杞憂だったが……また一つ新たな伝説が生まれたのは結構な話ではないか?」


 それは今は亡き大昔の聖教会教皇の言葉。自軍ですら駒としてしか認識していない非情な男。

 聖職者として耳を疑う言い様だったが、杞憂だったと言う点の方がひどく気にかかった。


「それはどういうことでしょうか?」


 まるで結果を知っている言い様に、嫌な予感と焦りを覚えながら私は聞き返していた。


「君がここへ来るまでに結果が出たそうだよ。勇者は生き残り、魔王は滅びた……」

「そんな……」

「とはいえ、勇者はもう廃人らしい。内々に処理するしかあるまいな……ふむ、地方から流れてきた者たちがいたな。彼らに任せよう」


 満足そうに笑う教皇と反対に、愕然と膝を落としたことしか覚えていない……

 壇上の王座に座る男はそんな私を見て、さらに口角を釣り上げていた。


「リリス、帰ってきたまえ。此度の褒美として相応の地位を授けよう」

 

 その言葉は私への最大の侮辱だった。私はソレを消し炭にして逃亡した。

 炎上し、あちらこちらで叫喚する大神殿を尻目に私自身、傷を負いながらただただ追っ手から逃げた。


 戦いで何があったかは私は見ることは叶わなかった。万一のためにと王に後を託された者ならば尚更だった。

 後に伝え聞いたところではほぼ相打ちだったらしい。

 勇者は戦闘不能になり撤退。王はその命を散らして……

 王の悲憤が乗り移ったのか……赤の書が真の意味で生まれたのはその時だと言う……

 

 悲劇の地は激しい戦闘の余波による魔素の爆発によって、多くの虫、獣、人などを魔物や魔族に変えた。

 そうしてその辺り一帯は魔界と呼ばれるようになった。

 また混乱に乗じて赤の書は聖教会に接収され、見失ってしまった。しばらくは行方を探ったが見つからなかった。まるで私からは逃げるように……


 頭が変わったところで聖教会は方針を変えることはなかった。各地で混乱を巻き起こしていたが、もはや関わる気にはならなかった。

 犯罪者として追われる身となった私は国へ帰り、街を再建した。王の遺言だけは果たそうとして……

 だが、呪いのように魔素は濃く留まり多くの者が異形となった。ただ一方で聖教会の影響を排除するには効果的だった。

 必然、鎖国状態となり独自の国家の形成を見届けると、失意もあって長い眠りについた。


 私が夢魔(サキュバス)という種族的呪いを受けたのは相応しい罰か……

 俗世は薄汚く、醜悪なのだから……


 そう思うのに、なぜか私はまだ人を信じようとしている。

 あの娘を信じようとしている。

 無鉄砲で危なっかしい。実際、多くの混乱を起こしてしまった所なんて誰かにそっくりだと思う……

 皮肉にもそれは赤の書ではなく、青の書の所有者だったが……


「いつもわたくしがするのは後始末……」


 貴い花を踏み(にじ)るように……

 真実は利権によって歪められて正しくは伝わらなかった。裏で暗躍する者たちによって。

 それは後に魔王とされた男と勇者の真実。


 本当に美しいものを汚したくはない……

 ならば私だけが、覚えていよう。美しい罪とともに汚れた世人には誰にも触れさせないように……

 誰にも伝えないように……



 ……


 

 木陰でかつての感傷に浸りながら、青い魔女の娘を待った。


「わたくしは後悔しています。二度とあのような過ちは犯さないと……」


 後ろに控える大男は何も言葉にしない。最後まで王に従った魔族だからこそ……



 †


 全力でぶつかればなんとかなると思っていた……

 しかし、圧倒的に高い壁に私の自信は粉々に粉砕されていた。


「なるほど、強くなりましたね……見違えるほどに……」


 リリスは銀の鞭を構えて感心したように言う。

 皮肉か!? と言いたくなるほど平静を保ちながら。

 こちらはすでに息が上がり、何度も身体を打たれている。

 なにしろ近寄れない。リリスの巧みな鞭裁きに、手にした短剣では防戦一方。

 間合いもリーチも鞭の方が分があるため、何度も懐に飛び込もうとした結果、私はその度に鞭を受けた。

 もちろん魔法を織り交ぜての複合攻撃だったが、ことごとく撃ち落とされていた。


 いや、いくらなんでもおかしい……そう気づいた時には、修道服は何度も切り裂かれていた。

 痛みと血が流れたせいで、私は少しだけ冷静さを取り戻す。

 冷静になって振り返ると、こちらの魔導構成が魔眼によって看破されているらしい。視線がそれを示していた。

 そこをあの銀鞭によって撃ち抜かれた。おそらくアレは魔導具だ。周囲の魔素を霧散させられれば魔法を編み出す前に消失してしまう……対魔導士用の特殊兵装。


 本気過ぎだろ!


 そう唸りたくなるほど、私だけを相手にするために用意した特化武器。しかも着ているのはアラネア特製のドレスで魔法防御も完璧……こちらの手の内を完全に封じに来ている。


 「どうしました? 手も足も出ませんか? あまり失望させないで欲しいのですけれど」

 「……」


 攻めあぐねて手が止まると煽ってくるし…… 

 そんな挑発には乗らないように……必死に精神を抑える。


 正直身体の傷より、せっかくアイリーンとグレイスが協力して作ってくれた希少な修道服が傷つく方が辛い。

 対するリリスはあくまで冷静に隙なく戦う。徹底して私を近寄らせないように鞭を振っていた。

 私が服を傷つけないように立ち回る姿に当然リリスも気づいていて。


「その服装。今度は修道女ゴッコですか? あまりふざけるのも大概にしていただきたいですね……」

「いくらリリスでもこの服を嗤うことは許さない!」


 私もその言い草には抑えきれずに冷静ではいられなかったが……リリスは心底、嫌そうに顔を顰めていた。


「……あら、失礼。わたくしはその服が嫌いなので。ですが、これから決戦場に向かおうと言うのにあまりにも貴女様には不似合いでは? 舐められていると取られても致し方ないかと」


 修道服が嫌いというのは意外だった……リリスが自らの趣味嗜好を語ること自体が少ないためだ。

 それと確かに言われてみれば、この格好で散華ちゃんに会おうものなら今のリリスと同じ反応が返ってくるだろう……


 いや、会わないためなら正解かもしれないが……自身の本質とのあまりの乖離に違和感を感じていることも確かだった。その影響なのか、ほんの僅かにいつもより自身の動きが鈍く感じる。

 やはり、どこかで着替えた方がいいかもしれん……リリスの言う通り私にとっての決戦向きではない。

 また大切なものだからこそ大事にしたい。修道院再建計画も途中なので、またすぐに着ることになるだろうし。


 本当にリリスは良く見ていると感心する。アイリーンも良く見てくれてはいるが、私同様やはりちょっと舞い上がってしまっていた部分はあったのだろう……急いでもいたし……


 

 そんな言い合いをしながらも、息を整え距離を取る。無闇に近づこうとさえしなければ、傷つくことはないはずだ。

 リリスは絶対優位を手放さない。だから自ら動くことはない。

 そこからは互いに構えての睨み合いが続いた。


 このままジリジリと進めば先に倒れるのは私の方だ。また天使が処刑されてしまえばアストリアに向かっても無意味になる。だから時間はリリスに味方する……

 それでも焦って魔法を封じられることだけはあってはならない。


「初めは奇跡を起こす絵本の魔女に憧れた。そしてお婆ちゃんが魔女だった。母親も同じく。ならば私が私であるためにそれだけは譲れない!」

「それが迷惑だと言っているのです。貴女は世界の脅威になってしまった。その事実を受け入れなさい……」


 逆にリリスが動いたときに私が動きを合わせれば必然、間合いは詰まる……

 その狙いすらも潰さんとついにリリスが動いた。


「ソニア様、お覚悟を……」


 このまま勝ち切れると判断したのだろう……ゆっくりと歩を進め、リリスが来る!

 審判者として私を試している。

 ああ……そうだ。抵抗は許されている。

 なぜか? 魔族王がそうであるように魔族の一部には私の賛同者がいるためだ。おそらくリリスも迷っての結果だ。

 ならば私は私を証明しなくてはならない!


「信じる道はきっと美しいと、私は信じている。だから……来い、リリス!」


 その私の言葉に歓喜の笑みを浮かべるリリス。


 リリスの魔力が爆発的に膨れ上がる!

 周囲の魔素に干渉して自然に暴れ出す圧力。草木さえも揺らし葉を舞わせ、土煙が起こる。目に見えて異常な魔力量だとわかる。


 とんでもない魔力量……明らかに私より強い。だとしても、先の逆天倫ほどではない。よって絶望には至らない。

 ならば勝機はあるはず……


「逆天倫ほどではないと、侮りましたか? 残念ながら貴女に勝機はありません」


 リリスの両目が妖しく輝く……

 魔素が集約され、まるで吸い寄せられるように、魅惑的な瞳に釘付けにされる。

 マズイ……何かわからないが、非常にマズイことだけが肌を通じてひしひしと伝わってくる。


「くっ……魔眼か!?」


 そうわかっているのに、目と目が合い視線が離せない!

 なんでもいいから、とにかく防壁を……!

 

「なにっ、組み上がらない!?」


 焦って何度も試行するが、ことごとく破壊されるように魔法展開が自滅した。

 組み上がるもの全てがまるで誘導されるように自ら壊してしまう!


「このまま魔法を封じさせていただきます……」


 リリスの言葉は死神の宣告のように響き……

 あ、マズイ……終わった……



 その時、左目が疼いて……

 ……攻性魔眼検知。


 なに!?


 ……対心理障壁自動展開。


 んん?


 私だけに言葉が浮かぶ。

 勝手に文字が映るとともに魔素が集約されて、左目に魔法陣が組み上がる。

 義眼の機能なのか、自動的に心理的な霧のような障壁を張っていた。リリスの魔眼の指向性が歪み、私から逸れていく……


 マジか……いや、危機一髪だった……リリス、強制的に魔法展開を自壊させてくるとか……

 額にドッと出た冷や汗を袖で拭う。そのまま油断なくリリスの方を窺うと、非常に険しい顔をしていた……


 お、おお……あのリリスが戸惑っている。

 だが、私はそれ以上に戸惑っている!


「……いやらしい左目ですね。過去の遺物ですか……直接の関係は無いにしても、まるで私たちの罪を見せつけられているようです」

「意外と多機能だった!」


 いや、重要なのはそこではなく……罪とはなんだろう? リリスは何か過去に拘りがあるらしい。

 修道服の件にしても、思えば私はリリスをあまり知らない。

 これまで触れられたく無いのか、彼女の方からも話そうとはしなかった。本当に謎が多い女だ。


「ああ……そうか、そういうことか」

「何です?」

「私の勝利条件がわかった」

「なにを……?」


 困惑するリリスに私ははっきりと言い渡す。


「リリス、お前を丸裸にしてやる!」

「戯言を……」


 私の言葉に嫌悪を示すようにリリスの圧力がさらに増した!

 ただの直感でしかないが、それに対するリリスの嫌がりようは尋常ではない。

 おそらくきっとその先にのみ勝機はある。そう信じて……



 先の戦い、逆天倫と私は繋がっていた。

 これまでリリスとも使い魔契約で繋がりがあった。リリスに一方的に破棄されてしまったが

 断線されたそれを辿り、修復できればもしかしたら……可能か?

 あまり人の過去をほじくり返すなど褒められたことではないが……この際、そんなことは言ってはいられない! 僅かでも可能性が残るなら賭けてみるしかない!


 魔素の流れを見るように開眼する。

 私の目を義眼の目が補助して、リリスとの僅かな繋がりを見つけ出す。

 使い魔契約ほど濃密とまではいかないが、袖振り合うも多生の縁だと言う。

 僅かでも残っているならそこから引き出す!


 ……青く輝く魔素の流れから、絆のようなものは確かに繋がって。


 目論見は半ば成功し、全てではないが断片的にリリスの過去を垣間見てしまう……

 脳内に直接送り込まれる様に、断片的な映像と言葉が浮かぶ……


 はるか過去の戦いの記憶……それは誰もが知る勇者伝説の真実……

 驚いている暇は無かった。

 繋がりは両者の間に共有されなければ成立しない。よって、それはすぐに察知されて……


「女性の秘密を暴こうとするのは悪趣味と言わざるを得ませんね……どうやらお仕置きが必要のようです」


 リリスの表情が苦痛と怒り、あるいは恥辱だろうか……これまでになく非常に険しくなっていた。

 それでいてその両目だけは据わっている。冷徹に魔眼がこちらを射抜く。


 周囲の魔素がリリスの方へ一方的に集まっている。

 先ほどとは打って変わり、逆に恐ろしいほど周囲は鎮まり返っていた……

 力を集約するように高密度の魔力が彼女を中心に凝縮されていく……

 


 あ、ヤバい。本気で怒ってる……

 興味本位も確かにあったことは認めざるを得ない。リリスの圧力とちょっとした罪悪感から冷や汗が流れ落ちる。

 またも、やってしまったかもしれない……


 結果、逆鱗に触れました……

 虎の尾を踏んでしまいました……踏み抜いてしまいました……



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