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RPG風のなにか  作者: チキン南蛮44
もし、滅んだ世界で生き残る決意をしたら?
5/10

もし、眷属と戦えば?

 俺はイッチ、今から眷属と戦う、以上!



「殺す?俺を?ははは、馬鹿言うな、出来るとでも?」


「センス、ハスキー、一緒に戦ってくれ」


「仕方ないですね」「ころす」


 センスは、落ちていた鉄パイプを拾う、すごく重たそうだ

 ハスキーは、肩を回し調子を整えている


「威勢は認める、だが、実力はどうかな!?」


 眷属は、白く輝く槍を取り出し、俺に突きつける


「怖いか?今から戦えば、この槍はお前の心臓を貫く」


「怖くない、ここのコロニーは、俺が、俺たちが守る!」


 眷属は、槍を構え、俺に向かって走りだした


「させません!」


 センスが、槍をパイプで叩き落す

 槍は勢いよく地面に刺さったが、眷属はすぐさま引っこ抜いた


「隙なんか簡単に見せるものか」


 眷属は槍を振り回し、センスの鉄パイプをいとも簡単に弾いてしまう

 そのまま、槍をセンスめがけて、振り下ろす


「よこせ!」


 ハスキーが、槍を掴み、眷属から奪おうとする


「馬鹿者が!その手を放せ!」


「うおっ」


 眷属は勢いよく槍を振り、ハスキーを振りほどく


「貴様らは、まったくもって原初の神を信仰する気がない

 つまり生きる価値はない!」


 眷属は、センスの頭目掛けて槍を突き出そうとする

 その隙を狙って、俺はナイフを持って突撃を仕掛ける

 槍はリーチはあるものの、攻撃ができるのは外側の敵のみ

 内側に入ってしまえば攻撃はできない


「はぁぁ!」


 眷属の胸を思いっきり切りつける


「小癪な、その弱点をカバーしていないとでも?」


 眷属は、片手を槍から離し俺を殴る

 そしてふらついてしまった

 眷属は槍を振り、腕を打ち付ける


「うぅ、いてぇ」


 骨はまだ折っていないが、しばらく休養が必要そうだ

 そして眷属は、強く蹴り飛ばした


「これで、無駄な抵抗は終わりだ」


 倒れこんだ俺を、眷属は串刺しにしようとした、が


「やっぱり、よこせ!」


 ハスキーが槍をまた掴んだ

 そしてセンスは叫んだ


「ハスキーさん!その槍を回してください!」


 ハスキーは、意味が分かってなさそうだがそのまま手首をひねって槍を回した


「馬鹿な!?」


 眷属は姿勢を崩した


「やりました!」


 ハスキーはそのまま奪い取った、もう勝敗はついているだろう


「畜生!しくった!最悪だ!!」


 眷属は負けた、悔しそうだが、もう次はない


「イッチさん、今すぐ安全な所へ!ハスキーさんに任せましょう!」


「あぁ、ありがとな」


 そうして俺は、一度センスと場を離れることにした



「状態を教えてくれ」


「帯状の青あざができています、それも強烈な」


「感覚的に骨は折れてはいないと思う、だとすると

 冷やすことが最優先だな、金属でも当てておこう

 次に圧迫して内出血を止めることだな

 ハスキー、そのタンクトップ貸してくれないか?」


「おう」


 あとは安静にして、数日経ったら温めておこう

 これで治せるはず


「もしかして、イッチさんって医者なんですか?」


「そうだぞ、言ってなかったな」


「意外です」


「どういう意味だよ、センスは?」


「高校の教師です、理科の」


「へぇー、なんか意外

 なんか頭の固そうなイメージあるんだよね、教師って」


「…そうかもしれませんね」


 すこし、センスの顔が陰った気がする

 すると、ハスキーがタンクトップを脱いでやってきた


「やる」


「どうもな」


 ハスキーからタンクトップを受け取る

 なんか汗臭いが、使えそうな布がそれしかないから我慢して使おう

 ハスキーは上裸だが、あまり気にする様子はない


「そうだ、眷属はどうした?」


「ころした、そしたら、すな、なった」


「殺したのか、まって、砂?」


「うん」


 失礼だが、ハスキーに嘘を吐く知性はなさそうに思える


「恐らく、死亡した際、消失したんでしょう」


「?あ、これ、あった」


 ハスキーは、持っていた槍を俺に見せた


「槍は武器になるな、ハスキー、使うか?」


「おれ、なぐる、すき」


「じゃあセンス、お前が持ってくれ」


「えぇ、私ですか」


 ハスキーはセンスに渡し、センスは受け取った

 普通、生きていてそうそう持つことのない武器ですこし戸惑っているようだ



「さて、新たな探索計画を練らないとな」


「安静にしてください」


「安静にしておくよ、考えるだけ」


「あの、イッチさん」


「お前、誰だ?」


 見知らぬ少女が話しかける


「私です、見ませんでした?」


「…すまん、見覚えがない」


「…私もです」


「…あの、イッチさんがみんなを連れて行くときにいました」


 …まじで?本当に見覚えがなさすぎる


「一応聞くけど、名前は?」


今下いましたです、えっと、私の学校はまだ残っていて、そこを探してみるといいと思います…」


「なるほど、学校なら物資が多そうだし、もしかしたら給食が残っている可能性も

「あ、高等学校なので、ないかと…」


「…一応、その学校の名前は?」


都羅市于学園とらっしゅがくえんって名前です」


「都羅市于学園、政府指定教育困難校ですね

 大勢の不良生徒の中でも、問題解決が困難な生徒ばかりが集められた学校と聞いています

 幸い、私はその学校に行ったことも、ましてや務めた経験はありませんが、相当な環境であると聞きました

 その学校に行くのは、すこし不安があります」


「でも、メリットの方が大きそうだし、行くのは決定だな、すまんなセンス」


「そうですか、でしたら、イッチさんは安静にしていてください

 私は行く準備をしておきます」


「ありがとうな」


「えと、イッチさんありがとうございます、それでは」


「今下も、またな」


 すこし、安静に休んでからだな

 このコロニーで、より多くの人間を生きていけるようより大きくするためには健康も大事だ

 俺は、大きくなったコロニーでみんなとともに過ごす夢を見ながら眠った

 きっと、その夢を現実にするために


 第1章 完

第1章が終わったにしては短くない?って思っている人もいるでしょう

私もそう思います

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