眠れる保健室の先生(ついでに俺)
目を覚ました俺は瞬間的に感じた頭痛のおかげで完全に起きて3秒で目を覚ました。
俺の目線の先には知らない天井が写っており、アニメみたいな事を経験している自分に少し興奮していた。
「あっ」
長時間寝ていた時特有の気だるさを抱えながら、体を起こし、少し状況を整理した。
(俺は気絶したよな、、?)
いつ気絶したかはよく覚えてないが、どこか緊張する局面で緊張のあまり気絶した覚えがある。ぐーっ、頭が痛え。
「1回立つか、」
そして俺が数時間ぶりに地面との再会を果たした時だった。
「あ゙あ゙あ゙ぁぁぁ!!!!」
あまりの奇声に、白衣を着た保健の先生らしき人が入ってきて、奇声を発した「それ」に話しかけた。
「赤羽先生!?何してるですか??」
(先生?)
ベッドの下を見下ろした俺はそこにいたスーツ姿の男性を見て、奇声の正体をようやく理解した。そして、やっと目を覚ました教員は自分の置かれている状況を把握したらしい。
「保清先生、いま何限目ですか?」
「5限目ですが、、」
その言葉を聞くなり、ふぅとため息を着いた後、
「分かりました。迷惑をおかけしました。」
と部屋を出ていった。
保健室を出た瞬間、慌てて走る音が聞こえたので、迷惑をかけたのは俺たちにだけでは無いのだろう。
その後、俺は放課後に大きめの病院へ行った。診断結果は過度の緊張による気絶で、実を言うと前にも経験があったので、それほど驚きもしなかった。だから目立つのは嫌いなのだ。ぶっ倒れるからな。
診断が終わり、病院から出ようとしたところで先生がいた。赤羽先生だった。俺の様子を確認に来たらしい。その時、今日の今日まで担任として認知できていなかったこの男がとても優しく思えたものだ。
ついでにその夜、LINEがあった。奈良と山羽から一通ずつ届いていた。内容こそありきたりなものだったが、先生のとき同様とても優しく思えた。
俺はこいつらと短い間しか関わらなかったが、楽しかったような気がする。
1人で病院から出て、夜の散歩に出かけた俺は物思いにふけった。
あいつらは俺といて楽しかったのだろうか、まあ何でもいいか、気にしたところで俺の将来は変わらない。
歩いていたらいつの間にか、海沿いに着いていたらしい。
目の前の崖をまじまじと見つめ、ニコッと笑った俺は、崖の端に向かって走りながら心のなかで思った。
「さようなら人生、」
「また明日!」
あ、言葉に出てしまっていたw




