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塔が空から落ちてくる世界で、機動兵器に乗る傭兵やって生きてる  作者: 梅酒わいん
mission7:廃棄塔同時攻略(低予算)

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59話:普通

 ごうんごうんと、スクラップたちの生産設備を動かす。

 最低でも補修材と盾は早めに生産をしなければ、ダメージを受けた状態で戦闘することになる。

 生産終了したらスクラップの残骸と壊れた盾を突っ込んで、再ハッキングして再稼働。


 離れた箇所の二台を同時に動かしているため、【ハッチポッチ】を走らせて目視で確認。往復する。

 生産した補修材を改修し、コテツと手分けしてまず俺の機体の膝部、次に新人二人の機体を修復。


 これを終わらせて、ヒルダの盾を交換。


 作業を一段落終えて、見張りを交代しながら一眠り。




 起きたら、アルマとヒルダが手際よく朝食を準備してくれていた。

 寝起きだから豆のスープと言うかごった煮のようなものだが、腹に溜まる一品だ。


 身体を温め、腹を膨れさせ、そして終わりに茶を一服。


 はあー。




 ──楽だ。




 戦闘能力は新人と欠陥持ちだが、この三人は待機時間においてはすごく優秀だな。

 今回すごく楽をさせてもらっているぞ。戦闘に関しては教育次第だしやりがいがある程度だ。

 はっきり言ってセドリックのときに比べたら遥かに楽だ。あいつ言う事聞かなかったからなぁー!



 ふたりとも結構ぐっすり寝れたね。

 興奮か恐怖で寝れないとかありそうだったけど、そんなことも無さそうだ。



「興奮はありましたが、怖くはなかったですね」「カラスさんと戦った時の方が百倍怖かった」



 そういやそうだったな。

 あの時の動き、本当に酷かったよ。


 マシな動きになったぜ、新人ども。

 少なくとも戦場で確実に役に立った。少しづつ出来ることを増やしていこうな。

 そうして一服していたらコテツが起床した。



「すみません今起きました」



 いや、睡眠時間は短いくらいじゃないか? 見張り込みの交代だから別に遅くないよ。

 さて、塔の攻略の作戦会議といこう。コテツは飯食いながらでいいよ。



 一応の攻略予想をしておくね。

 正直、今回は小型機と中型機を片付けて、大型機想定の門番と戦って順当に終わる。



 門番は普通の地上機かな。猿人(エイプ)が居たから、大型二足歩行機あたりかな。


 まぁ、そんなに強くないよ。

 ワイバーンユニットはコマンダーが生産して放置したものに、偶然出会っちゃっただけかも。

 最近の戦闘がきつかったから楽したいっていう願望は少しあるけどな!



「予想が当たればいいんですけどね」



 普段からそんな激戦しないから! 最近がおかしかったんだって!

 今回は普通の塔の攻略だよ。というか新人二人抱えて激戦したくない。脱落者が確実に出る。



 今回は普通に戦って普通に終わらせられるのが目標です。



 さて、装備更新の相談に移ろう。

 前回は俺が勝手に決めちゃったけど、今回はどんな武装持ちたいか聞くね。

 順番に何したいか言ってくれ。


「近接の訓練は別の機会にします。射撃装備充実させたいですね。射撃ならなんでも使えます」


「今の射撃感覚を維持したいので装備更新を出来れば避けたいです」


「殴ります!」



 わかりやすいな。

 えーと。まずアルマにライフルの残弾を全部集める。

 ただ今回のスクラップ内容からはライフルの弾薬生成出来ないから肩装備をレーザー砲に変更。

 運用は右手ライフルに連動させる。ダメージ効率下がるけどある程度は妥協!


「了解です。我儘言ってすみません」


 いいよ、気にしないで。

 俺達はスナイパーライフルだけを偏愛する狂人とか見てるから、それに比べたら全然マシ。



 コテツ、手っ取り早いのはワイバーンユニットに着いてたグレネードだけど、持つか?


「持ちましょう。攻撃力が必要そうです。あとはフライアイを用いて単発式の大型レーザーライフルが作れそうな気がしますね」


 出来ると思うよ。空いた右手と肩の装備だけど、ちょっとジェネレータ出力足りなくないか。


「レーザーブレードを外します。僕にはまだ荷が重いです。ロケットも余らせちゃいますね」


 ん"ん"ん"~~。分かった。今回は許す。

 でも【オンボロ】使って、その装備は無しじゃないか。【オンボロ】はどうあがいても近接機だぞ。

 機体を変えることも考えておいた方が良さそうだな。


「買わせて貰って悪いですが、目的は果たしましたし──八本脚運輸共有ギアにしましょう」


 ひどい扱いだなオイ! 買い直させて貰っていいか!?



 さて、ヒルダ。特に言う事ない。

 エイプを解体して大型手甲(ガントレット)を作るとしますか。

 増設腕でもいいけど【ハッチポッチ】の腕部が結構優秀だ。殴り合いするには充分でしょ。

 盾どうする?



「はーい! 盾はそのまま装備したいです!」



 よし、コテツが外した小型ロケットも移動して盾打ち(シールドバッシュ)と格闘以外に攻撃手段を確保しよう。

 使い方は簡単。敵が近づいて来たけど動きたくない瞬間にスイッチ押すだけ。


「おー。使えるかな。やってみます!」


 射撃武器だと思わず使えば当たるよ。

 気負わないでいいよ。弾薬安いし。



 さて、俺。


 俺は──

 どうしよっかな。


 実はノープランだ。


「自分のこと、何も考えてないですね」「今までの説得力が全部消えました」「何でも出来るもんね」


 いやー。正直レーザーチェーンソーぶん回せばなんとでもなるんだよね。

 だから安いフライアイとビーストの端材使って、なんか適当に持つか。

 マジで棍棒みたいな装備でも俺なら活用できる。


「昨日のアレ、ほんと絵面最悪でしたよ」


 敵機をぶん回すのは一応ギアの基本戦術だぞ!? お前ら理解しておけよ!?


 はい、相談終わり! 設備動かして装備整えるぞー!


「「「おー!」」」





 *





 そうして、生産設備を動かし、装備を整え、下層に再び挑んだ。





 勝った。




 *





 訂正! あとは楽勝です!



「小型機しかいませんでしたね」

「途中で弾薬節約のために攻撃中止指示された時はもはや何事かと」

「残り格闘で倒せって言われた時はどうしようかと! なんとかなったけど!」



 いやー。この状態ならヒルダに格闘の練習させるのにちょうどいいと思ってな。


 慣れた?


「カラスさん。結構いい感じ!」


 お、いい感触があったようだな。忘れないうちにもう一戦したいところだが、中層は大規模なバトル無いんだよね。まぁ、門番と殴りあって感触を確かめてくれ。


 よし、弾薬補充して中層行くぞー。


「「「はーい」」」


 ドワーフどもと違って息が合うなぁ──


 そうして俺たちは、雑談を交えながらだらだらと昇降機に乗って中層に移動した。



 *



 はい。中層でーす。

 湿った空気、発光する苔、流れる水音、びっしりと埋め尽くされたよく分からん植物の蔦。そして狭い通路!

 これぞ中層!


「凄いですね」「おお」「おー」


 好きに観光してくれ。どうせすぐ飽きる。

 落ちた直後でも結構生えてるけど、一年そこらでこのくらいには繁っちゃうね。

 緊急時にはあの水、飲用に出来るから覚えておいてね。俺は飲まない。



 はい、みんな作戦です。



 ヒルダ、前で盾を構えてスクラップに出会ったらぶん殴る。

 通路越しならコテツかアルマが弾薬と相談しながら射撃する。

 トラップは俺が対応。


 以上。


「簡潔ですね」「簡単だね」

「雑ですが、まぁそんなもんですよね」


 そうだよ。中層は狭いから忙しいやつが集中しやすい。

 これでも役割を分けてる方だ。

 普段なら絶対トラップ解除をコテツに任せてる。

 ただ、コテツに色々やらせちゃってるからアルマとヒルダの二人で敵機の対応をして欲しいかな。


「了解しました」「任せてー!」


 はい。探索開始。

 二人はまだ時間に余裕あるから、色々試して相談しながら歩いてみてくれ。


「今日テンション低いですね」


 いやぁ。順調だし、普段はこんなもんだろ。


「いえ、それでも、少し不調ですか?」


 そうかな。いや、ちょっと疲れてるな。


 最近荒れ場が多すぎたからちょっと気を張りすぎたかも。

 ただ、これでも全員言うことを聞いてくれてるから凄く楽だぜ。

 セドリックの名誉のために詳細は省くが、まぁ酷かった。

 あれに比べると順調この上ないよ。何せ中層でやること無いくらいだしね。


 ただ、確かに、教官役と引率役をやりながら戦闘するのはちょっと疲れたわ。


「あまり寝てませんよね」


 そうね。集中力使いすぎたかな。

 コテツも同じくらい疲労したと思うけど、大丈夫か?


「僕は大丈夫です。寝ててもいいですよ。トラップ対応やりますから」


 んー。お前も追加で睡眠取った方がいいと思うんだけどな。

 まぁ、任せる。

 コテツに追従させるから、なんかあったら起こして。


「どうぞごゆっくり」「安心しててね!」


 アルマとヒルダは小型スクラップと戦闘を繰り広げていた。

 殴打音と銃撃の音が響く。弾数管理が出来てるから音はまばらだ。


 うん。安心出来る動きだ。順当に勝てるな。



 そうか。じゃあ遠慮なく。

 おやすみー。



お仕事忙しくて睡眠時間削っちゃってるのでちょっと投稿ペース落としますね。

ただ、三日は空かない程度のペースを想定してますので、どうぞゆっくりお付き合いください。

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