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私を捨て駒にした幼馴染はダンジョンで死んでしまいました

作者: 七星鈴花

 ある日、私は幼馴染であるサイレント・スミスにダンジョン攻略に誘われた。


「一緒に近くにあるダンジョンに挑戦しよう」

「私がダンジョンに行っても、何もできないよ」

「それならすぐに魔法が使えるようにしてあげるよ。この本を触れば、この本に載っている魔法が使えるようになるよ」


 私は、この本を触った。


「触ったよ」

「とりあえず汎用性が高い攻撃魔法である一般攻撃魔法と汎用性が高い防御魔法である一般防御魔法と汎用性が高い治癒魔法である一般治癒魔法を使ってみよう。あとこの本はあげるよ」

「ありがとう」


 私は、貰った本で一般攻撃魔法と一般防御魔法と一般治癒魔法について調べた。調べ終わると実際に使った。私は、言った。


「実際に、魔法を使ってみたよ」

「じゃあ、近くにある十階層の迷路というダンジョンに行こう」


 10分後、私達はダンジョンの中に入った。第1階層から第4階層までは、想像していた魔物がいるダンジョンとは違って、ただの迷路だった。第5階層もただの迷路だと思って油断したら、たくさんの魔物に囲まれていた。


「先に第6階層へ行くから頑張ってね」


 サイレントは、たくさんの魔物を囲まれた私に対して言った。言い終わるとサイレントは、第6階層に行った。

 私は、捨て駒にされたことに気づいた。もうすぐ目の前にいる魔物に殺されることを悟ったが、ダンジョンの中で死にたくなかったので、貰った本に書いてあった禁術である一般転移魔法を使ってダンジョンの入り口まで逃げた。しかし、私は魔力切れをしてしまったので、倒れてしまった。


 数時間後、私は意識を取り戻した。ダンジョンから出てきた人に話しかけられた。


「このダンジョンをひとりで挑戦するのは、危ないと思うよ」

「そんなに難易度が高いですか?」

「このダンジョンの難易度は、Sだよ。非常に難易度が高いと思う。第10階層まであるのに、第5階層までしか突破されていない。俺は、第5階層を突破したパーティが第6階層で死んでいたのを見た。君も死にたくないなら俺みたいに帰ったほうがいいと思うよ」

「教えていただいて、ありがとうございます」


 私は、私をサイレントの生死を確認するために、第6階層に行くことにした。近くに誰もいないことを確認すると禁術である一般転移魔法を使って、第6階層へ向かった。サイレントは、死んでいた。

 私は、悲しかったが、私を捨て駒にして第6階層に向かった幼馴染であるサイレントの死体を見て、言った。


「ざまぁ」


 私は、禁術である一般転移魔法を使って、攻撃してくる魔物を私が一般結界魔法で作った結界の中に転移させた。


 約1時間後、私は第10階層を突破した。そして、第10階層にある宝箱を開けた。宝箱の中にはたくさんの宝石が入っていたので、嬉しかった。

 私は、ダンジョンの宝箱に入っていた宝石をかばんに入れるとダンジョンの入り口へ向かった。

 第6階層を通ったとき、私は結界の中に閉じ込められた魔物に対して言った。


「ざまぁ」


 そして、結界の近くにある私を捨て駒にした幼馴染の死体に対して言った。


「ざまぁ」


 私は、なぜか爽快感を感じたので、ひとりで他の難易度の高いダンジョンに挑戦する旅をすることを決めた。

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