マルクスとエンゲルスとトラウデと耳かき・耳ふーASMRの労働者はスタローヴァヤで食事する
トラウデと共に最寄りのスタローヴァヤへ行く。
エンゲルスと耳かき・耳ふーASMRの労働者と待ち合わせる。
ショーケースに並ぶたくさんの料理やパン、ドリンクの中から適当に選んで器に入れてもらい、レジで精算する。一人当たり大銅貨8枚ほどだった。
「フリードリヒ、頼みがある」
「なんだね」
「私はループした。ここから私の家に向かう途中に橋があるんだが、そこで何者かが自殺したのだ。これをトリガーとして私にループが発生していると思われる。次のループを防ぐためには奴の自殺を阻止しなければならない。理解したか?」
「あぁ問題ない。尽力しよう」
「助かる」
「君が私有している情報を共有化しよう。時間がないのだろう?」
「あぁ。この食事が終わって帰宅する時に遭遇した。今回は早めに食事を終えて現場で待ち構えたいところだ」
「では策を練ろうか」
マルクスとエンゲルスとトラウデは、橋で自殺する人影への対処を話し合う。
「ギロチンを使わせないようにするべきだろう」
マルクスが切り出す。
「あぁ、そうだな」
エンゲルスが首肯する。
「だが、憶質蝶が集まるとギロチンが生成されるとは一体どういうことだ?」
エンゲルスが続けて発言する。
「それはヴォイドという奈落のアイテムよ」
トラウデが発言する。
「ふむ。それはどういったものなのかね」
エンゲルスがトラウデに問う。
「憶質蝶の記憶を再現するアイテム。奈落で入手することができるわ。ギロチンが生成されたということだから、死刑囚の記憶か死刑執行人の記憶か、そんなところじゃないかしら」
トラウデが答える。
「ふむ。実際に戦闘に突入する可能性は?」
マルクスがトラウデに問う。
「ヴォイド行使者ならば戦闘力を有していると考えるべきね」
「承知した。戦闘は君に任せてもいいかね」
「了承するわ」
マルクスとトラウデのやり取りはひと段落した。
「耳かき・耳ふーASMRの労働者よ、君に頼みたいのは戦闘終了後の人影の説得だ」
マルクスは耳かき・耳ふーASMRの労働者に話しかける。
「どういうことかしら」
耳かき・耳ふーASMRの労働者が言う。
「君の労働力によって生産される商品、耳かき・耳ふーASMRは、人影を説得するという用途において高い使用価値があるということだ」
「理解したわ。つまり人影は耳かき・耳ふーASMRの消費者と同質であると君は考えているのね」
「そうだ。自殺の原因の第一位は労働である。人影の正体は不明だから、自殺者の最大多数に有効な手法を行使する。それが耳かき・耳ふーASMRなのだ。君の労働力が必要だ」
「了承するわ」
「感謝する。この恩は必ず返そう」
「返さなくてもいいわ。友達になってくれると嬉しいわね」
「いいだろう」
マルクスは宣言する。
「それでは出発しよう」




