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マルクス、初ループを経験する
エンゲルスと別れ、自宅へと帰投する。
「知恵・戦略・工芸の女神アテナよ、マイページを寄越せ。ブヌテュリニイ・パスパルト!」
私の住所を確認して、プラグインの地図を見ながら歩く。街中を通る河川があり、そこには橋が掛かっている。私はそこを渡っていく。
橋の中腹で人影が動く。
人影が何かを使用すると、たくさんの憶質蝶が飛び出す。
「ラーメン!」
人影が神への祈りを言語化すると、それに応えるように何かが金色の炎に包まれる。
金色の炎が移動する。
ギロチンが成形される。
寝台の顔の位置に、斜めの刃が垂直に成形される。
人影は寝台に寝そべり、顔の位置を調整する。
留め具を外し、刃が落下する。
人影の首が落ちる。
その瞬間、マルクスの意識が混濁する。
目を覚ますとそこは教室で、私は教壇に立っていた。
あの人影の死亡がトリガーとなっているのだろう。
あの人影を救わなくてはならない。




