マルクス賃金を受け取りながら雇用主・ヘゲモニーについて考える
指揮官はマルクスに大銀貨一枚を日当として支払った。
マルクスは自分が一つの商品として消費されていることを、痛いほど理解していた。
マルクスは、ハインリヒ・フォン・エーレンシュタインに雇用されることによって発生する労働の疎外やそれに耐えることを良しとする常識を総括して、雇用主・ヘゲモニーと名付けることにした。
雇用主・ヘゲモニーとは、貴族及び経営層の平民が、ソルジャー及びフォーダーに対して、自らの支配と利益最大化を「自然で、公正で、避けがたい社会秩序」として内面化・受容させる、包括的な文化的・イデオロギー的支配機構を指す。
これにより雇用主のための社会が構築され、被雇用者に対し行われる搾取は正当化される。
雇用主・ヘゲモニーとは以下の4つの特徴を持つ
・生産物と自分が切り分けられて、完成品は手元に残らない
・生産過程が分割され、つまらなくなる
・創造性が奪われる
・他人との協力関係が断ち切られ、ライバルになる
これらの労働の疎外によって労働者は死ぬほど苦しんでいる。
マルクスは雇用主・ヘゲモニーを解消するために、対抗ヘゲモニーを擁立すると決意する。
人類史はヘゲモニー闘争の歴史である。既存のヘゲモニーは自然の産物ではなく、人為的に規定されるものであり、であるならば人為的に書き換えることも可能である。
既存のヘゲモニーに適応できない者は、ヘゲモニー闘争に乗り出さなければならない。
マルクスは初めての賃金を受け取る経験を経て、自身が構築する対抗ヘゲモニーをベータ・雇用主・ヘゲモニーと名付けた。
これにより、マルクスとエーレンシュタインは敵対関係となることが決定した。
マルクスは東側諸領へと加担することに決めた。




