「ゴッド・ガーディアン」 ソルガム・ジャファー
ドラゴン系族団 アジト
ここは、ディオンの友、ドラゴン系ボス ハヤブサのドラゴン系族団のアジト。ファイとも友だ。
「イナズマ。ホムラ。」
イナズマ、ホムラは、ディオン、ファイの異名。ハヤブサの本名は、クリムゾン・ノヴァ・ファルコン。
「お前に頼みがあるんだ。仲間がソルガムに拐われたんだ。「浮遊城」に飛んで連れてってくれるか。」
「良いぜ。」
「恩に着る。」
「ゴーレムは、2人でロープで引っ張って行こう。」
「ソルガムは、俺の友だったんだ。ディアブロに憑かれて、変えさせられちまったんだ。」
「ソルガムは、お前の知るソルガムだ。フォリィを拐ったのは、俺たちに助けを求めているんだ。」
「浮遊城」
ファンたちは、ドラゴンの背中から「浮遊城」に飛び降りて行く。
ドスーン!
ゴーシュが大きな着地音とともに着地。
着地を失敗して、転がっているギョロメをキャッチする。
「俺たちは、空で、飛んで待ってる。帰り時になったら、呼べ。」
「やけに、静かだな。すんなり忍び込める。」
「ソルガムが、ジャビ以外の手下たちを城から追い出させたんだ。ギョロメ。フォリィの持ち物、持ってないか?」
「ハンカチなら持ってるけど。」
ディオンは、ハンカチの臭いを嗅ぐと、追跡した。
「みんな。こっちだよ。」
「ジャビ。」
「ここみたいだな。」
大広間の窓から中を覗いた。大広間には、フォリィとムーナーガとなったソルガムが対峙していた。
「ギズ。あれが・・・」
「ディアブロに憑かれて生まれたナーガ、ムーナーガだよ。」
「力が欲しい。「ガイア石」を寄越せ。」
ムーナーガの爪がフォリィに迫った。
「フォリィ!」
ファイたちが、大広間に駆け込む。
グッ
ナーガの姿に戻った。
「すまなかったな。「ガイアの神」 フォリィ。ファン。ヤツは、抑えて、眠らせた。ヤツは、俺の中で贄を食らって、力をつけている。ヤツを抑えて、眠らせておけるのも、そう長くはもたない。」
フォリィの「ガイア石」が光輝いた。フォリィは、「ガイア石」を差し出した。
「ソルガム様。俺たちは、神の使者です。この「ガイア石」には、「神の力」を秘めています。この「ガイア石」を使ってください。」
「これを使えば、お前の「ガイア石」が・・・」
「大丈夫です。「ガイア石」は、レアなものは希少ですが、この世界では、普通に見つかる石です。使ってください。」
「「ガイア石」を使うつもりはない。ギズ。お前の力で、俺を滅してくれ。ネオギタンとなったお前なら、俺を滅せるだろ。」
「「ドラゴン・フレア」!」
幻影のドラゴンが出現して、火炎を放つ。
「俺の中から消え失せろ。ディアブロ。」
「グアァァァァァ・・・・・!!!!!」
ワルモンの紋章が消え、ソルガムは、「ゴッド・ガーディアン」になり、背中から翼が生えた。
「ソルガム様。貴方を「浄化」して、力を与えました。俺には、貴方を滅することなどできない。」
「礼を言う。「ゴッド・マジシャン・ガーディアン」 ギズメア。」
「ソルガム様。ご無事で。」
「お前にも心配かけたな。ジャビ。」
「ディアブロは、どうなったんだ?」
「「浄化」されて滅される俺の中から消えて逃げた。新たな器を探しに行ったようだな。クリムゾンに頼んで、ドラゴンに乗って飛んで来たんだろ。この城で送ってあげても良い。」
「ドラゴンに乗って行くよ。クリムゾンたちを待たせてるんだ。」
「クリムゾン!」
「おう!」
ファンたちは、ドラゴンたちに飛び乗った。
ドラゴンたちは、地上に降ろした。
「また、用があったら、いつでも呼んでくれ。」