「浮遊城」の王
「浮遊城」
ソルガムは、ナーガの姿に戻っていた。ソルガムは、ディアブロの仮の器。ディアブロを抑えれば、元に戻れるのだ。
「ソルガム様。大丈夫ですか?」
「ああ。もう平気だ。」
ジャビは、ソルガムの側近のジャアクソウだ。ソルガムとは、助けてもらった縁があり、付き添っている。
「ジャビ。お前に頼みがある。「ガイアの神」(みこ)を探してくれ。あいつらにも伝えてくれ。」
「ソルガム様から言伝てです。ソルガム様は、身体に異変をきたしているので、部屋でお休みされるそうです。これからは、ソルガムからの言伝ては、私がします。「「ガイアの神」を探せ。」とのことです。」
「ソルガムのやつ。ディアブロ様から王に昇格されてから、よく異変をきたすようになったな。」
「「ガイアの神」は、「神の力」を持つ「ガイア人」だ。伝説によれば、「ガイア王国」も「ガイアの神」も、太古に滅びたはずだが、生き残りがいないとは言えないな。」
「良かろう。探してやる。あいつには、あいつの考えがあるんだろう。」
俺の言伝てを聞いて、去って行った。
あいつらは、ディアブロの力で、ダークサイドに堕ちて、ワルモン化されて、記憶を洗脳されて、改竄されている。俺が、ディアブロに王に昇格した者という記憶も改竄された記憶だ。
ダークガリ シャアーラ、ピクシー ルージュ、ギンギライガー ギラ。シャアーラは、アージュワンの弟。ピクシー ルージュは、シエルの姉。ギラは、ディオンの弟。3人は、その記憶も書き換えられて、消されている。
約十年前
ディアブロは、魂の姿で、黒い「円盤石」から復活して生まれた。俺たちは、あの頃に、ディアブロの力で、洗脳されて、ワルモン化させらて、ワルモン四天王となった。だが、俺だけは、「神の守り」で、ディアブロの洗脳が効かず、解かせた。
“お前は、神なるモンスター 「ゴッド・モンスター」だったのか。お前は、神になりたいか。ソルガム。私を食らえば、神になれるぞ。”
魂のディアブロは、俺の口から入った。
「グアァァァァァ・・・・・!!!!!」
ムーナーガが誕生した。
「ソルガム様が、まさか、ディアブロ様に憑かれて、呪いを掛けられるなんて。「ガイア神」を探して、ソルガム様を浄化しなきゃ。」
ジャビは、手を羽のように使って、飛んで行った。
その頃、ファンたちは、砂漠で、「円盤石発掘」(ディスク発掘)。「円盤石」は、この世界では、よく発掘される珍しくないもの。「死亡円盤石」でも、資金源になる。珍しいものは、高く値がつく。
「あの子たち、「円盤石」を「召喚」した。どこかで見た感じがするな。」
ファイたちを見つけたジャビは、隠れて見ていた。
「帰るぞ。」
アジトの洞窟に帰って行く。ジャビも後を追った。
ディノ、ロードランナー・・・・・
黒い「円盤石」に少女の持っていた宝石が反応して光った。
(あの宝石は、「ガイア石」だ。)
フォリィは、「円盤石」に手を翳す。
「「再生」(バース)!」
誕生したのは、モノリスだ。
「私は、「ゴッド・ガーディアン」 モノリス ノワール。「神化」(ゴッド化)する前に、ディアブロの呪いを受けて、「円盤石」に戻されて、封印されていました。」
ノワールは、消え去った。
(あの子たちは、「ガイアの神」の子 ファイとフォリィだ。)
「この「円盤石」たちは、資金源だな。」
ジャビは、ファイたちに姿を現した。
「ファン。フォリィ。」
「ジャビ。」
「知り合いか。」
「「ガイア王国」時代の友達のジャアクソウだ。」
「頼みがある。ソルガム様を助けてくれ。」