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微笑む、あ な た

作者: 京塚浩一

私を愛してくれるあなた。


絶対に幸せにするって

言ってくれて。

一緒になって

幸せな日々。

笑って朝まで語り合ったり。

かわいい子供も生まれて……


なのに……


好きな女が出来た。

の一言で捨てられるなんて……


裏切られて傷ついて。

暴力も振るわれて。


どうして私を捨てたの。


枕を濡らす夜。

唇をかみしめる日々。


生活のために

働きに出て、

毎夜、疲れ切って……

帰る道。


私は、夜空を見上げて

北極星を探す。

私をいつも見つめてくれる

あの星を。


わたしは願いをかける。

また、きっと会えると……


しばらくして……


ある日

突然


あなたが帰って来た。

優しい笑顔で。

昔のままの笑顔で。


あなた……

馬鹿な女に

騙されていたのね……


馬鹿ねえ、あなた。


微笑むあなた……


写真が微笑む。


遺影のあなた……


馬鹿な女に刺されちゃって

こんな、あなたで

戻ってくるなんて……


もうあなたは

誰も傷つけない。


あなたも後悔してるでしょ?


これからも、ずっと一緒だよ。


私を見つめていてね。


やさしく微笑む

あ な た。

     (完)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 不倫が心まで殺してしまったのでしょうね……。現実に戻れそうで戻れないもどかしさがいいです。
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