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プロローグ 承前

はい、ということでやって参りました新シリーズ!!

蓮月一を主人公とする「相棒2人の極追求の道」はいわゆる「先天的な力」をメインにしているのに対し、このシリーズでは「後天的な力」をメインにしていきます。

主人公、小金冷也がどんな成長をしていくのか楽しみですね。(蓮月一は2章時点で既に人外に突入してるし事実そうおっとこれ言っちゃダメだ。冷也はどうなっていくのだろうか・・・気になるぜ)

あと、読めば気付くかもしれないですし、あらすじ見て既に何かに気付いている人いるかもしれません。

神、シルクもちょっと気になりますよね。あと主人公と幼馴染が通っている高校。

ここまでくればわかると思います。

というわけで、新シリーズ、「一般人から最強へ 〜1つのスキルが世界を変える〜」、開幕!!

追記...幕間劇場はこっちでも続けますよ。そりゃ当然。あと、ここでは一達とコラボでもさせてみようかななんて思っちゃいます。

俺、小金冷也は普通の高校生だ。

皆よりも少し足が速いとかテストの順位も常に良い方ではあるとかはあるが、それ以外に特に目立った点もない普通の高校1年生。

強いていうならば、昔いじめを受けていたことがあるくらいか。

そんな俺は現在、一応屈指の進学校である二宮高校の1年生をやっている。

毎日、朝起きて顔を洗い、髪を整え、飯を食べ、歯を磨いて身支度をし、学校へと向かう。

学校では毎日変わらず授業を受け、そして来たる定期テストにちょっとした憂鬱感を覚え、空手部に参加してそして家に帰る。

そんな変わらぬ日常を送っていた。


「やっほ!冷也!今日も眠そうだね〜」

「そりゃそうさ。いつもギリギリまで寝てんだからな」


それは事実だ。

眠れるギリギリまでは寝て睡眠時間を確保している。

だが食事を欠かしたことはないし遅刻もしたことはない。本当に一部の時を除いては。


「だが、紫乃。そんなに毎日俺の家に寄ってく必要はないんじゃないか?そのせいでお前が遅刻しちまったら目も当てられねえ」

「大丈夫だよ。何とか間に合ってるじゃん!」


こいつは幼馴染の宮藤紫乃だ。

俺が言ったことは半分は事実だが、半分はいつも時間を教えてくれるからありがたいという気持ちがある。

ただ、家は隣だからあまり関係ないかもしれない。


「よいしょっと。さて、今日も行くか」

「うん!今日は期末テストだよ!どう?自身の程は?」

「どうかね。ま、いつもと同じじゃねえか?」

「いつもそうだよね。ま、深く気負いしすぎないことも重要だよね!」


そんないつもと変わらぬ日常的な会話をしつつ俺と紫乃は学校へ向かっていた。

そう。これが日常だった。

今、この時までは。


「うおっ!?なんだこれ!?」

「きゃあっ!」


俺達の周囲にいきなり魔法陣のような何かがブオンと音を立てて「()()()()()()()」現れたのだ。

俺達は混乱した。眠気も地平線の彼方へ吹っ飛んで行ったが、動こうにも動けない。

そうこうしているうちに光はどんどん強くなり、何も動けず、何も出来ぬまま俺はその光に呑まれた。


***

「ここは、どこだ?」


気がつくと俺は何もない、ただ白いだけのだだっ広い空間にいた。

先程いた場所とは違う。

ますます混乱していた俺の前にいきなり白い光が生まれ、そこから出現してきたのは羽を生やした女性だった。


「私は神、シルク。突然ですが、小金冷也さん。突然ですがあなたに、頼みたいことがあるのです」

「いきなり飛ばされてどういうことだ?それと、今気付いたんだが紫乃はどこだ!」

「お、落ち着いてください。・・・すみません。あの魔法陣で飛ばされた時に別の座標に飛ばされてしまったようなんです。元々は同じ場所に2人同時に飛ばされるはずだったんですが・・・」

「?つまり・・・?」

「あなた達は異世界の誰かに「召喚」されようとしているのです。あなたは、中継点としてここに来たと言うわけです」

「嫌だと言ったら?」

「無理なんです。もう魔法陣に巻き込まれてしまった以上、拒否権はないというか、私が操作できるものでもないんです」

「そうか。じゃあ、紫乃の件もあるしこれは異世界とやらに行ってみるしかないな」

「ありがとうございます。せっかくですから、異世界でも最初に困らないようにしておきますね」

「助かるな」


いきなり飛ばされたと思ったらまたまた波乱万丈だ。

元の世界に心残りがないかと聞かれればないとは答えられないが、拒否権がない以上こうする他ないし、元々凄くいい思い出があるわけでもない。


「すみません・・・」

「いやいや、あんた神さんなんだからそんな謝る必要ないだろ」

「うーん。私にとっては私が神だと知っても態度変えないあなたが凄いと思いますよ」

「そ、そうか。まあ、行ってくるぞ」

「はい。あ、それと、あなたがこれから行く世界と元々いた世界では時間の進み方がかなり異なっています。具体的に言えば地球での1年がアース(これから行く星)での20年です」

「おう。そりゃまたかなり違うな」

「そういうもんなんですよ」


そして俺は体を反転させると、目の前にあった門へと足を進めた。

体はその門に吸い寄せられるように近づいて行き、光に触れた瞬間急激にもといた空間の意識が薄れていった。そして強烈な浮遊感がおそい、俺の意識は異世界へと誘われていった。


***

「・・お・。・・い・・と・?」

「・・・?」


気がつくと俺は地球ともさっきの白い空間とも違う別の場所、部屋の中に立っていた。

そして周りには見慣れない服を着たたくさんの人が立っている。

最初は耳が慣れていないが途中からは鮮明に聞こえてくるようになる。視覚も同じだ。

聞こえてくるのは完全に日本語とは異なるが、不思議と全てを完璧に理解することができている。やはりさっきのシルクという神のおかげだろうか。


「なんだこのステータスは?一般人よりも少し高いがただそれだけではないか!特に目立ったところもない。もっと強い者を召喚するのではなかったのか!」

「す、すみません。なにか手違いがあったようで・・・」


見ると、なんか偉そうなおじさんが部下と思われる若めの男を怒鳴りつけている。


「おいおい?一体どういうことだ・・・。って、ああ、召喚されたのか。その割になんか酷い気がするが・・・」

「・・・フン。貴様は用無しだ。街の外へ放り出してこい。」

「は?いきなりどういう」


そのセリフを最後まで言うことは許されなかった。

後ろから何かを背中に打ち込まれ、俺は地面に倒れ伏して気を失った。


「・・・シュミッツ帝国の威信にかけてな・・・」


その言葉を最後まで聞くことは出来なかった。

***

目が覚めると、どこかの森の中に横たわっていた。

未だに背中が痛むが、何か痺れ矢でも打ち込まれたのだろうか。


「いってて。いきなりなにしやがるんだあいつら・・・」


最後にシュミッツ帝国がどうたらこうたら言っていたが、この様子だとシュミッツ帝国はロクな国ではなさそうだ。この国には用はない。早めに去らなければ。


「そう言えば、ステータスがどうのこうのって言ってたな。ちょっと見てみるか。・・・でも、どうするんだ?「ステータス」!・・・違うか。「ステータスオープン」!」


もっと全然見つからないかと思っていたが幸いにもそんなことはなく、2回目で自分のステータスを開くことができた。

そのウィンドウは自分の目の前に静かな音を立てて出現した。

そのレベル欄はもちろん1、ステータスも2桁の数字が並ぶ。体力、攻撃力、素早さ、耐久力、器用さ、魔力などがあるが至って一般的な俺のステータスがこうなのだから多分だいたいの市民はこんなステータスをしているのだと思われる。

だが、そのステータス欄の中にあるスキル欄もほとんど空欄だったが、1つだけ埋まっているそれが俺の目に留まった。


「なんだこのスキルは・・・?『超成長』?」


そう。そのスキルはたった3文字で「超成長」とかかれていたのだ。

どんな効果なのかと見てみたいがこれまた方法が分からない。

試しにその部分をタップしてみると見事に詳細がウィンドウの上に出現した。


『超成長』:レベルアップ時のステータスアップ(通常の5倍)、戦闘時の経験値(通常の10倍)、覚えたスキルの熟練度の上昇量(通常の3倍)が超大幅にアップし、スキル効果が通常よりもアップ(通常の1.5倍)する。また、スキル取得のトリガーが短縮される。さらに、レベル5で、一定確率でアクティブスキルを取得する。またこのスキルは他人の「鑑定」、「看破」スキルなどには適用されない。つまり他の人には不可視。


「な、なんだこれ!?めっちゃ強い、っていうか規格外じゃないか!?」


そうか。スキルの説明欄に「他の人には不可視」とある。だからさっき召喚された時にはこのスキルは召喚者には表示されず、ただの一般人ステータスだけが表示されたために俺は雑魚扱いされたのだ。


「だけど、レベル1の状態じゃあ弱いのには変わらないか。ん?なんだこの袋」


どうしようかと悩んでいた時、腰に小さめの袋がくくりつけてあるのに気付いた俺はそれを探ってみることにした。

すると、なんと袋には絶対に収まりきらないであろう恐らく鋼鉄性のかなり丈夫な剣と、何かの紙が出てきた。


「うわっ!?これすげえな!この剣があればしばらくなんとかなりそうだ」


せっかくなので格好を付けるために早速腰に剣帯をつけて剣を吊り、同時に出てきた手紙を開けてみる。

そこにはかなり達筆な字で何かが書かれていた。


「ええと、何々・・・。『どうも、シルクです。先程も言いましたが、困らないようにこの袋を渡しておきます。こんなことって滅多にないからつい奮発しちゃった感はありますけどね。その袋の中は異次元空間になっていて、ほぼ無限に物を入れることが出来ます。便利でしょ。取り出したい物の名前を言って手を入れれば自動的に取り出せますから安心してくださいね。あと、その中には防具一式、服を一式、しばらくはもつであろう30万ランスを入れてあります。服に関しては、あなたが制服しか持っていないから、そっちの世界で怪しまれないような服にしてありますよ。使ってください。あとは、あなたに1つ、完全にランダムですがスキルを授けます。外れスキルもあるかもしれませんがその時はごめんネ!

追記.1円=1ランスと思ってくれればいいです。ほぼ単位は同じなんでね。』・・・なんだろう。めっちゃありがてえ」


あと、スキルに関しては大当たりも大当たりだよ。

そう思わずにはいられない。


***

服も制服からこちらの世界で似合うというファンタジー風の服に着替え、防具はかさばるのでブーツだけを履き、準備は万端。


「さあ、行くか」


遠くに俺が最初に飛ばされてきたと思われるでっかい城が見える。

とりあえず、あてもないがその反対方向に向かって、俺は歩き始めた。


千田賀谷:さあて新シリーズじゃ! 一:ビックリだな。いきなり新シリーズ開幕するなんて。

冷也:よっす!今作主人公、名前は作者本名をちょこっと変えたやつ、小金冷也だぜ。よろしく!

竜馬:これからよろしくな! 千田賀谷:このコラボ出来るのここだけ(極追求の方でもやるかも)だしね。

一:多分スキル効果的に、最初はそうでも無いけどレベル上がるにつれてステータスの伸び幅えぐいことになりそうだよな。新しいスキルとかゲットしたらさらにやばくなりそうだし。

冷也:最初から波乱万丈だぜ。 忍:大変だ。 一:幼馴染と離れ離れになっちゃったんだよな。宮藤紫乃さんだったっけか?大変だろうとは思うが、頑張ってくれ! 紫乃:私も頑張ってるから!

一:本人来ていいのかこれ!? 千田賀谷:いいんだよ。幕間だから。現時点(相棒2人の極追求の道20話時点)でまだ復活してない竜馬が幕間には普通に参加してるくらいだし。 一:ま、確かにな。

冷也:1話からかなりたいへんそうだなこりゃ。

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