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僕が魔人様?  作者: ぽぷねこ
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5-6

 ♢♢♢5-6

 あっという間に月に来てしまった。月の裏側に回ると、人口の建造物が見えて来た。僕がいた時代よりさらに進んだ未来の建造物の美しさに見惚れた。

 我に返りザネインに念話を送り転移する事を教えた。

 僕が転移すると、一部に驚きの行動があったものの、あらかじめ知らされていたのだろう皆比較的落ち着いて迎えてくれた。

「初めまして、私がナナカマド・ミナール・フォークロバーです」

 僕に手を出して握手を求める。

「僕は春和一月ハルワ ・カズキと言います」

 握手をしながら名をなのる。

「ところで状況は」

「うまくありませんね。予想以上に粘っています」

 ナナカマドさんが困ったような顔をこちらに向ける。

 まあ、それはそうだろうね。なにせ国王を殺害したんだからね。捕まれば死刑確定だろう。ということで、

「僕によい考えがあります。任せてくれませんか」

 ナナカマドさんはよほど困っていたのだろう。

「本当ですか。よろしくお願いします」と、即答。

「それじゃ行ってきますか」と、籠城している家へと向かった。当然、籠城している人から、「止まれ。それ以上近づくと攻撃するぞ」と、警告。

 無視して進むとレーザー銃で攻撃されたが、何もなかったように進む。

 僕が玄関の入り口に立った時には無駄だということが分かったのだろう攻撃は止んでいた。

 僕は目の前のドアを相撲の張り手のようにして叩くと、ドアが強風に飛ばされたような勢いで、家の奥へ飛んでいった。

 中に入ると左右に7人、両手を上げて立っていた。

 僕が一番近くにいる兵士に、人差し指で上を指す仕草をすると、コクリと首を小さく縦に振る。目の前の大きな階段を上り、左右の通路、どちらだろうと視線を頷いた兵士に向けると目線がまた合ったので、指で右側を指す。またコクリと頷いた。

 右側の通路をゆっくり進む。

 突然最奥の扉が開き、両手を上にあげ、武装解除した兵士達が出てきて、跪いた。

 僕が近づくと、

「主人であるドグマ・ジル・スリークロバー様が自害いたしました。私達にもう戦う理由がありません」

 先頭のリーダー格の兵士が言い、下を向く。僕はその横をすり抜け空いているドアの中を覗き確認してから、ザネインに念話した。


 これでクーデターは首謀者の自決で一件落着。

 僕たちは帰ることにしたが、その時、転移の魔法陣をザネインに頼み、魔王城と繋げて、いつでも行き来出来るようにした。それで、多忙な合間を縫って、時々イルミさんが遊びに来るのだが、ついでみたいな感じで、ナナカマドさんが新国王となるので戴冠式に国の代表として出席して欲しいと言った。

 それが大問題となる。え!、国名あったっけ?。それに国旗だっているし、国歌だって必要だぞ。

 そこで急遽、鳩首会談で決める。

 国名:オートリ魔王国

 国旗:白地に緑色で国の地図を描いたもの

 そこまでは良かったが問題は国歌だ。それをどうするかと考えていると、魔女のひとりが良い曲があると提案して、曲を演奏して皆んなに聞いてもらうことになった。

 流れる曲はどこかで聞いたような曲で……、これってドラ○エのOPじゃないの。提案した魔女は、この曲は遥か昔に大変人気のあった曲で、国歌にぴったりです、と強く推してきた。

 確かに今じゃ著作権で訴える人はいないだろうし、これで良いかということになって、ドラ○エOPを国歌に決定。

 これでどうにか国としての体裁がととのった。


 戴冠式は盛大に終了して、僕たちも国の代表として無事に終わった。そのあとは街で買い物と意気込んだのだが、どこへ行っても目立ち、PRは出来たが疲れてしまった。

 さて帰りますか。イルミさんに挨拶して帰ろうとすると、

「来年父の一周忌が……」

「ああ、参列させてもらうよ」

 何かモゾモゾして、まだ何か言いたそうにしている。そこで、待っていると、

「一周忌の後、ナナカマドお兄様と私の婚姻を発表します」

 恥ずかしそうにうつむきながら言う。それを聞いて女子達からは、おめでとうの祝福の嵐。

 イルミさんの始めて見るステキな笑顔に、僕もつられ、おめでとう。と祝福の言葉をかけた。


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