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僕が魔人様?  作者: ぽぷねこ
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第5章 兎人族のお家騒動

 第5章 兎人族のお家騒動

 魔王城の北東に巨大な一枚岩がある。その頂上に、明け方光が発っせられたのを偶然に魔道士の一人が発見した。それを、上司であるザネインに報告され、何人かで偵察に行くことになった。

 そこへ近づくと五人の後を多数の人が追いかけているような光景が目に入る。ただ事では無いと近づくと、多人数の方からは攻撃が来たので反撃して、全員やっつけてから、逃げている五人の方へ近づく。

 追っ手をやっつけたことで安心したのか、その中の一人の男が一礼して、

「我々は、ご覧のように兎人族でございます。訳あって今は追われる身、どうか助けていただけないでしょうか」

 丁重な物言いと服装から高貴な人たちとわかる。深い訳でもあるのかもしれない。そう感じて、ザネインは、いちようこの地には交代制で何名か残すことにして、兎人族のみんなを魔王城へ連れて行くことにした。


 ドアをノックする音に続き、僕の名前を呼ぶ声に目覚める。外はまだ日は出ていないようだ。こんな時間に何だろうと起き上がる。隣のベットで寝ていたヒトリも目覚めたようだが、そのままでいいよと手で止めて、僕だけドアの方へ歩いて行った。

 ドアを開けるとザネインがいて、事の顛末を聞かされ、着替えるから下の居間の方に通してくれ、とお願いした。

 着替え下に下りていくと、前もって聞かされていた、耳がピンと真っ直ぐ天に伸びている兎人族が五人並んで座っている。その反対側に僕が座ると、ザネインはチチ、ウラギール、僕と紹介した。ついで兎人族の向かって左から二番目に座っている男がみんなを紹介した。

「私はイルミ・ミナール・フォークロバー様の執事を勤めさせていただいているメイプル・シロップと言うものです。そして、この方がイルミ・ミナール・フォークロバー様です」

 メイプル・シロップが紹介すると、イルミ・ミナール・フォークロバーが軽く頭を下げた。小柄で色白、黒髪を三つ編みにしているところが幼く見える。続いて、左端に座っていた、小柄だが筋肉質の如何にもといった男が、

「私はイルミ・ミナール・フォークロバー様の護衛を務めるドメス・クラードといいます」

 武人らしく、武骨で無駄口の少ないできる男といった印象だ。その後に、メイド服の金髪ロングの少女姉妹が、姉のサクラ・クローバー、妹のコウメ・クローバーと紹介した。

 紹介が終わったところで、ザネインの部下の魔道士がお茶とおしぼりを持って来てみんなに配った。

(おしぼり?)

 疑問に思っていると、メイプル・シロップは、汗かきなようでしきりに顔をハンカチで拭いていた。なるほど、そういうことか、さすがわザネインだと思って見ていると、メイプル・シロップは自然に耳を外した。

 ビックリして唖然と見ていると、それに気づいたのかメイプル・シロップは、

「あれれ、これ本当の耳だと思った。なわけないよね。こんな耳の長い人いるわけないよね。考えればわかるけど」

 得意げに話すメイプル・シロップ。

(殴りてー。思いっきり殴りてー)カズキは握りこぶしを作りながら我慢する。


 メイプル・シロップは得意げに兎人族の起源を説明してくれた。

 それによると、兎人族は元々は小人族で、背が小さい。そのせいで目立たなく不便であったため、うさ耳のカチューシャをつけることによって、目立つようにしたのがきっかけだそうだ。今ではうさ耳のカチューシャをつけるのが当たり前になっているので、それで、いつしか皆、兎人族と言うようになったとか。

 こうして説明されると成る程と思うが、やっぱこいつ一発殴りたいと思ってしまうのは、僕だけだろうか。

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