表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕が魔人様?  作者: ぽぷねこ
26/46

4-5

 ♢♢♢4-5

『カズキ様、折り入って相談したいことがあります』

 僕のところへウラギールから念話が届いた。

 どうかしたのかと尋ねると、直接お会いして話したいとのこと。そこで、試しに以心伝心を使いウラギールの元へ行くことにした。


 ウラギールはフレール王国の上空で待っていると言った。それを目印に飛行する。回廊を使えば数分でつくところを、飛行でどれくらいでつけるか時間を見る。

 はるか向こうにウラギールの姿を認めたのは飛行して1分も経たないうちだ。よしとばかりに更にスピードを上げる。結果2分と経たず僕はウラギールの前にいた。

 僕が目の前に突然現れウラギールは驚いたようだが、気を取り直して、

「カズキ様にお願いがあります。付いて来てもらえないでしょうか」

 ウラギールは空中で転移の魔法を使う。

 そこは山に囲まれたところで、目の前の岩壁に手を当て呪文を唱えると、地下へ続く階段が現れた。

 ウラギールは照明の魔法で照らし先頭で階段を降りて行った。

 歩くこと10数分、出たところはすり鉢状になっている広場で、その中央には棺らしきものがあった。

 ウラギールはそこで立ち止まり、

「私はこれ以上は進めません。どうかあの中央にある棺に眠る姫様を助けて下さい」

 ウラギールは頭を下げる。

 ウラギールがこんなことをするのは初めてなので少し驚いたが、僕はウラギールの願いに応えることにした。

 僕は階段をゆっくりと下った。幾重にも仕掛けられている結界、今の僕には何の抵抗も感じない。

 全ての結界を抜け、棺の前に立ち、そっと開ける。

 真っ白い髪、それと同じくらい白い顔。黒いゴスロリの衣装がマッチして美しいと思ったが、生気を感じない、人形なのだろうかと思った。

 その時目がパチリと開く。赤い瞳。そして上半身を起こして、両手を前に出して来た。

 僕は条件反射的に屈み込むと、少女は僕の首に手を巻きつけて来た。僕は少女のお尻に手をやり抱っこする。そして来た道を戻ろうと階段を上る。

 首にチクリと痛みが走った。その後にちゅうちゅうと吸う音が聞こえる。これって僕の血吸ってるよね。ぜってー吸ってる。慌てて階段を駆け上り、ウラギールに尋ねる。

「この子、僕の血吸ってるけど」

「おめでとうございます。その子はカズキ様を主人と認めたのです」

「え、そうなのか。なんか違うような気がするけど。それよりこの子は誰なんだ」

「その子は私が使えていた主人の娘です。どうか名前をつけてやって下さい」

「名前ないのか」

「今はカズキ様がこの子のご主人です。主人が名前をつけるのは当然なことです」

 そう言われても名前をつけるって簡単なことじゃないよな。それより、今ちゅうちゅう血を吸われている状況で、考えられるわけがないよ。モワモワしていたら、とっさにピカッと光ったワードを見つけ、口にした。

「チスイ」

 それを聞きとめたのか、ウラギールは、

「チスイですか。いい名前です。それでは私は用事がありますのでお先に失礼いたします」と、消えた。

 このやろー、やっぱお前はウラギールだ!。と心の中で叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ