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ウラギールはカズキの元へ急いでいた。その時後方で爆発音が二つ起き、アジトの殲滅、自爆したのを確認した。
カズキは上空に浮遊して王宮のバルコニーの方を見ていた。近づくと、気配でわかったのか、振り向きもぜず、
「終わったのか」と、尋ねる。
4人を殺し、2人がアジトを殲滅、のち自爆した事を結果を報告すると、返事は返ってこず、ただじっと矢と槍で磔になって死んでいるドメス・キラールを見て笑っているカズキの顔がそこにあった。
それを見た、ウラギールはこの人なら私の願いを叶えてくれるのでは無いかと淡い期待を持つのであった。
ウラギールは転移の魔法を使い魔王城へ。僕は回廊を使ってフレール王国へ行った。
王宮へ入ると、ザネインを中心に魔道士たちがテキパキと働いている。廊下はあらかたかたずいて、死体も無くなっていた。
ザネインに近づき尋ねる。
「生存者はどうだ」
「ほとんどがダメですが、数名命を取り留めました。その中に1人王子がいましたよ」
僕は場所を聞いて尋ねてみることにした。
ドアをノックするとスフレ?だろうか女性の声がした。僕がドアを開けそっと覗くと、スフレの背中が見え、その向こうに眠っている人が見えた。僕だと気づくとスフレは慌てて立ち上がりぺこりとお辞儀をした。目が異常に赤く、その理由は想像がつくが、気丈に振る舞っている姿は、流石に王女といったところか。
僕が容態を尋ねると、一命は取り留めたものの、行動には制限がつくだろうとのことだ。
「それで、そのう……」
スフレが言いにくそうにうつむきながらモジモジしている。
僕は話すまで待つことにした。数分の時間を要してから、
「すまない。そのう……、私はカズキ殿のところへ行くわけにはいかない。だからその……」
予想通りの事を、言いにくそうにしていたので、
「僕は気にしないよ。スフレさんの好きにしていいよ」と、助け舟を出す。
「そうか。ありがとう。すまない、本当にすまない」
スフレはぱっと咲いた笑顔で、嬉しそうに僕の手を取り、何度もお礼を言った。
僕は今後のことをいくつか聞いてから、お暇乞いをして、ザネインたちのところへ。そして労をねぎらってから、僕だけ先に帰ることにした。
僕が帰ってからは、ヒトリは僕を離さず、四六時中付きまとわれたことは言うまでもないことである。
それから5日後、新国王の載冠式が行われ、次男のモルネオが正式に国王となり、引き続き新体制が発表せれた。そこにはスフレとポルギルの名があった。
これからはするべきことが山積しているだろうが、彼女なら大丈夫、きっと乗り切ることが出来るだろう。そう思うカズキだった。




