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僕が魔人様?  作者: ぽぷねこ
11/46

2-2

 ♢♢♢2-2

 町へ入るのは意外にも簡単だった。

 ザネインは、泣いたカラスがもう笑ったで、町へ入ると、キョロキョロしては、興味を引くものを見つけると走って行った。お金は無いから見るだけだけど、ザネインはそれでも十分に楽しんだようだ。そろそろ日も暮れてきたので、帰ろうとすると、人だかりができていて、なんだろうと見ると、貼り出された掲示物を見ているようだ。

『第20回 武闘大会 優勝賞金20万金と副賞 是非参加されたし』

 ザネインに掲示物を読んでもらって、面白そうなので、ついでに参加手続きをしてもらった。


「さて帰りますか」

 ザネインに言うと、手を後ろに組んで、すごい目つきで睨む。僕は帰りは別の方法で帰るから大丈夫だと言ったが、信用されなかった。結局ザネインは僕の後方1m離れてついてきている。

 たどり着いたところは小高い丘にある巨木である。これなら大丈夫だろう。僕は呪文を唱えようとしたとき、ふと視線を感じあたりを見回すが人の気配は感じない。気のしすぎかもしれない。気を取り直して呪文を唱える。

「巨木に宿りし精霊よ。我の望む回廊を開け」(カズキ考案呪文)

 木が光り出し、通路ができる。そこを通り抜けると、魔王城の大きな鏡のある部屋に出た。僕がザネインに注文したひとつでうまく利用出来た。これで転移が出来ることが証明できた。これを機に世界を旅するのもいいかもしれないな。


 大会当日、僕とザネインは朝早く出かける事にした。チチさんもついていきたいと言ったが、魔王が城を出てどうするんだと当然拒否、わーんと声を出し、涙流して、子供のようにめっちゃ泣いた。本当にこの人、魔王か?

 魔王の子守はウラギールに任せ、僕とザネインは回廊を通り、巨木から小高い丘に出る。

 町に入り大会本部へ。そこにはトーナメント戦の出場者が貼り出されていた。

 僕はどれだろうとザネインに尋ねると、5番目のようだ。僕の名前の上にはFが付いているし、対戦相手にはBとなっているけど、これは何だろうと尋ねると、この世界のランクだそうで、一番下はFで最高位はSだそうだ。そうみていると、Sランクが1人出場ている。それも初戦が決勝だ。これは不公平じゃないのかと尋ねると、Sランクは世界でも100人に満たないとか。それにこういう大会には出ること事態が稀で、出れば当然、超シードになるそうだ。


 大会ルールは超簡単で、渡された守りの腕輪が壊れたら負け、だそうだ。腕輪は致命的なダメージで即砕けるし、小さなダメージでも腕輪のHPが削れていく。そのダメージが重なって、軽いダメージでも砕ける、なんてことがあるから、決勝戦はかすり傷で終了ってこともあるらしい。だから出来るだけダメージを受けないで決勝戦に望むのが良いとのこと。それができれば苦労がないけどね。するとSランクは超優遇だよな。


 ザネインがトトをやっていると言ってきた。

「トト?」

 何のことだろう。わからないので、ここは素直に聞いてみる。

「賭よ。お金を賭けて、当たると賭けた倍率の金額がかえってくるの」

 ザネインは癖なのだろうか、どうだとばかり胸を張る。当然のように胸の隆起は残念だ。


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