表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸せは、その手の中に  作者: 散華にゃんにゃん
25/81

第三章 恐怖切り裂く光の翼 6

 ホタルは一際大きな光の槍を作り、全力で投擲した。

 しかし、中級天使は避けるそぶりも見せなかった。


 ガキィィィィィン! と、けたたましい音が響いた。

 中級天使の腹部目掛けて投げられた槍は、すんでの所で停止した。

 槍の先端周囲の空間が波打つ。

 おそらくは天力による防御壁。


「簡単には行きませんか……」

 光の槍は中級天使の右腕によって砕かれ消滅した。

 虚を突いた前回とは異なり、真正面からの攻撃は防がれた。


 しかし、ホタルからは焦燥の色は伺えない。

 裏を返せば、あの防御壁は常時展開されているわけでもなく、オートで発動するというわけでもないはずだ。


 戦いようはある。いや、何としても倒さなければならない。

 ホタルは全力で突進しつつ、右拳に天力を集中させる。

「『破岩(はがん)流星(りゅうせい)正拳(せいけん)』!」

 音速の右ストレート。

 衝突の瞬間、凄まじい衝撃波が広がり、周辺の建物のガラスというガラスが砕け散る。


 しかしながら、またも防御壁に防がれた。

「それならっ!!」

 ホタルはその状態から、全身を巡る天力を右手に収束。


 中級天使の腹部を吹き飛ばした一撃。

「『(てん)()(りゅう)螺旋(らせん)(とつ)』!!」

 天力がホタルの右拳の一点に集中し、解き放たれる。


 ズゴンッ!! と聴覚が狂いそうな程の剛音。

 中級天使が地面に二本の線を描きながら後退し、踏ん張りが利かなくなったところでその巨体が吹き飛ばされた。

 ついに防御壁を貫くことは無かったが、防ぎきられはしなかった。


 静かに微笑むホタル。

 体勢を立て直し咆哮する中級天使。

 その怒号と同時に、中級天使の頭上に天力が集められる。


 キィィィィィィィィン、という耳なりのような音が響く。

 やがて、集められた天力が光の輪を形成した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ