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幸せは、その手の中に  作者: 散華にゃんにゃん
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第二章 魂の邂逅 3

 現在、この宇宙には始まりがあり、『ビックバン理論』と呼ばれる仮説が有力とされている。

 138億年前に宇宙の爆発的膨張が起こり、今も膨張し続けている。


 では、そもそも『ビックバン』の原因とは何だったのか。

 エルシーの話は、それに関する新たな仮説から始まった。


「ビックバンを引き起こしたのが、天使?」


 今日起こった不思議な出来事についての話が、まさか宇宙誕生の話から始まるとは思っていなかった雨塚は面食らった。


「あくまで私の考えだけどね。そう考えると全てが繋がる、っていう話。天使達はこの宇宙の始まりより前から別の世界に存在して、偶然創られたのがこの宇宙」

 エルシーは淡々と話す。仮説とは言っているが、それが揺るぎない事実であるかのように。


「なんでそこまで言い切れるんだ?」

「一つは、奴らが宇宙から飛来したわけでもなく、地球で生まれたわけでもなく、突然この地球に現れた事」

 雨塚は空に生まれた大穴から赤い結晶体が現れた光景を思い出した。


「二つ目に、今までに奴らが何度かこの地球を滅ぼそうとした事」


――今までに?


 雨塚は今まで、噂にもそんな話は聞いたことが無かった。そんな雨塚の様子を察して、エルシーは補足する。


「実際、一度滅ぼされてるよ。地球上を支配していた種族がね。」


 そこまで言われて、雨塚は気が付いた。


「恐竜の……絶滅……?」


「そう。意図せずに生み出してしまった世界に誕生した生命体。得体が知れないよね。恐れた天使達はそれを滅ぼした。」

「でもあれは、巨大隕石の衝突って話じゃ」


 そんな話は知っている、という調子でエルシーが割り込む。


「その話をする上でも必要だから話を戻すけど、三つ目に、天使が扱う力『天力』の元となる『零番目の元素』がこの宇宙に満ち溢れていること」


――『天力』。それがあの、白いオーラ……

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