地歩
僕は前に進み続ける
途中で立ち止まりたくなる
途中で引き返したくなる
でもそんなことは許されない
僕は前に進み続ける
どんなにボロボロになろうとも
どんなに苦しみもがこうとも
前にしか進むことを許されない
僕は時々振り返る
進んできた道のりを
犯してしまった罪の数々を
後悔しても時間は戻せない
僕は時々下を見る
でこぼこの道
登り道 下り坂
風に揺られる野草と石ころ
僕は時々上を見る
晴天の青空
暗雲の暗闇
雲流の随に見え隠れする月
僕は前を見る
何も見えない
見えなくて怖くなる
それでも前を睨む
僕は僕の道を行く
踏みしめてきた道は戻れない
どんな道であろうと
僕は僕の道を行く
正しい道なんて分からない
そんな道があるのかさえ
僕は僕の道を行く
例え泥にまみれて 汚れてしまって
倒れて這いつくばっても
僕はただ僕の道を進んでいく
時々独り言を呟きながら