昼食時はこのザマである。
初めまして、桜庭亭主です。
他の小説投稿サイトでも投稿等していますがこちらは始めたばかりで至らない点も多いかと思いますが宜しくお願い致します。
皆様初めまして。
私は影山レイ。
とある高校に通う一般生徒だ。
………まぁ、名目上は……。
というのも、
「レイきゅん、お弁当だよ~。ほらお姉ちゃんと一緒に食べて?ね?」
な姉と、
「お兄ちゃん、私と食べようよ~。今日は気合い入れて余裕持って作ってきたからぁ~」
と言う妹と、
「そんなブラコン姉妹よりも私との方が良いわよね、レイ」
と言いつつ少し黒いオーラを纏いながら迫る幼馴染と、
「私とでは不満か?確かに私と由梨花は仲が良いが好きな人の話となればライバルだぞ、レイ」
などと私が知らなくてもいいようなことを喋る先輩とトドメに
「せっ、先輩はっ、私よりもこの人たちを御所望なんですか!?いや、それとも全員虜にするつもりなんですか!?鬼畜です!!」
とどういう経路かはわからないが変な妄想をしている後輩。
そして皆に挟まれる形の私。
非常に気まずい事この上ない。
ただ、それが家だとか屋上だとかあまり人目のつかない所ならまだましなのだが。
今は残念ながら違うのだ。
要するに……
「てめえ、また見せつけやがってえええ!!!」
「こんのリア充がああああああああああ!!!」
「ちくしょおおおおおおおおおおおおお!!!」
とクラスメイト達の嫉妬と怨みで潰されそうになりながらもなんとか平静を保ちつつ自分が作った弁当を食べようと……、
ひょいっ
「ダメ。お姉ちゃんのを食べるの」
「違うよ、私のだよ。ねーお兄ちゃん♪」
「何で自分のを用意してるのかしらぁ?まさか私の作ったものは不味いと?」
「ここでするのが不満なら向こうで食べないか?そうすれば邪魔されずに済むし私もレイを食べれるから」
「先輩!ここで焦らしプレイですか!?そうなんですか!?ハァハァ」
これが私の昼食時の光景だ。
しかし、これでも〝まだ〟マシな方である。
これでもか!と自分でもよく思う。
普通の人はこんな光景を見る事は愚か、体験等ほぼ一生無いだろう。
ぜいたくな悩みだと?とんでもない!
私としてはいつ貞操を奪われるか常に警戒していなければならず、気が気でない。
「はぁ………」
溜め息を吐いて立ち上がり、教室を出る。
「「あっ、待ってよー」」
「ちょっと、逃げる気!?」
「ま、待ってくれレイ!まだオカズが!」
「これは放置プレイですか!?ハァハァ」
本当に大丈夫なのだろうか?未来が心配になっていくぞ。