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神の創りし新世界より A  作者: ゴウベン
第四部 赤い剣と鳥
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第三部までのあらすじと主な登場人物

 第三部までのあらすじ


 かつての地球で栄え滅んだ五番目の時代、第五文明にたどり着いた三人はそこで第五世界の案内役で、同年代の現地人の少女サマリナ・リミッサに案内を受ける。

 やはり五番目の世界はゴウベンの言葉通り、覇都の遺産・水の槍ペンティスラを見つけだしそれを使って地球の質量、体積を増やす試みを実行していた。

 その顛末を実際にそれが行われた現地でサマリナの口から聞く三人の中で昇だけが何かを思い、その意思を新たにする。

 そして期間が迫りこの世界を離れようとした頃、第五世界の力を自分の力のように扱うオリルの姿を目のあたりにした章子はただ一人、この新世界の何かに気づこうとするのだった。



 第三部までの主な登場人物


咲川章子さきがわあきこ……この物語の主人公。神のような人物ゴウベンから新惑星へと招かれた中学二年生の少女。祖父母、父母、一つ年下の弟の六人家族。愛知県名古屋市西部の中山区出身。十四歳。クラスでは学級委員長だった。学校の成績は優秀。

 現在、この新世界で旅を始めるにあたり第一時代の基本魔法言語「絶対口語エスペラント」を絶賛猛勉強中。

 オリルが第五時代の文明技術を自分の第一技術と融合させている姿を目の当たりにして何かに思い至りつつあるようだが……?


半野木昇はんのきのぼる……この物語のもう一人の主人公。失踪系男子。章子と同じくゴウベンより新惑星へ招かれた中学二年の少年。後に真理使い、最後の少年(第七の少年)と言われる。愛知県名古屋市東山区出身。十四歳。父母、二つ年上の兄と一つ年下の弟、一匹の猫との五人と一匹の家族。学校の成績は芳しくない。

 どうやら異性としてはサマリナのような女の子が好みのタイプの模様。

 現在、この新世界で旅を始めるにあたりその必須条件である第一文明の基本魔法文語「完全文語サンスクリット」にまだまだ悪戦苦闘中。

 この新惑星で会わなければならない誰かがいるというが……?


オワシマス・オリル……この物語のヒロイン。地球上で最初に栄えた文明にしてその時代の唯一国家であるリ・クァミス(通称、第一)の少女。魔法行使を学ぶ為の最高学術学習施設機関、リ・クァミス最高学府学会院のトップに在学時から常に君臨している俊才。

 母と姉の三人家族。この旅に参加するまでは親元を離れ学寮で生活していた。十四歳。

 第一世界の最高意思決定機関、元老学会の辞命により章子と昇の率先役兼教育係として共にこの新世界を旅している。

 その旅の過程で触れた第五の技術・精神学を独自にアレンジしそれを自分の魔法現象に組み込み、命を与えた精霊魔法として目覚めようとしている最後の少年と対をなす最初の少女。


ゴウベン(業弁)……本名、ヨスベル・ニタリエル・ゴウベン(世を総べるに足り得る業を弁える者)。白昼堂々、巨大な惑星を地球と同じ同一公転軌道上に出現させた張本人。この人物が一体何者なのか誰にも分からない一切が謎の、神さえも及ばない絶大な力を行使する人物。

 第一世界で章子たちの船出を見送りそこで別れて以降、姿を消す。

 現在は消息不明。


サマリナ・リミッサ……章子たちが第五世界で出会った現地の少女。大人しく丁寧な性格をしている。十四歳。



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