表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンピール・エピオルニス  作者: 宗園やや
ソレイユ・ソワレ
18/104

18

「よし。全員揃ったな」


五人の中で一番身体の横幅が大きい男の子、ナトルプが偉そうに友人達を見渡した。


「今日は何をするの?」


金髪おさげのミンナが聞くと、痩せて背の高い男の子、クルシィウスが応える。


「東の森を探索するんだ」


「えー!?ダメだよ、東の森は。危ないから行っちゃいけないって言われてるでしょー!」


ストレートの銀髪が朝日を反射しているエピオルが咎めるが、男の子達の行く気は消えない。


「じゃーエピオルは帰れよ。ミンナはどうするんだ?」


ナトルプに話を振られたミンナは、エピオルの手を握ってから言う。


「私はエピオルが正しいと思う」


「……エピオルのお母さんは、普段が優しいだけに怒ると怖いからね」


無口な男の子、ジンメルが珍しく喋った。

頷くエピオル。


「お母さんに叱られるのが嫌ってのも有るけど、それより嫌なのが、森に入って迷子になる事なのよ。お昼ご飯に間に合わなくなっちゃう」


「俺は何度も森に行っているから迷子になんかならないんだよ。じゃ、出発!」


ナトルプとクルシィウスが歩き出し、その後をジンメルが続く。

毎度の事ながら、勝手に物事を決める子だ。


「どうする?エピオル」


「うーん。……しょうがないなぁ。心配だから私達も行こうか」


「……しょうがないね」


残された女の子二人も森に向かった。

大人にやるなと言われている事に挑戦するのは、正直言ってワクワクするから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ