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ダンピール・エピオルニス  作者: 宗園やや
ソレイユ・ソワレ
16/104

16 戦い

「おかえりなさい。どうでした?」


「四姉妹は無事に自宅に送り届けました。それと、隠れ家の手配も完了しました。私の友人が住んでいる、山奥の小さな村です」


「そう……。ねぇ、エーレン。約束は守ってね。絶対守ってね」


「はい。絶対に守ります。家の修理等の細かい準備をその友人に頼んで置きましたので、半月後くらいに出発しましょう」


「……でも、本当にこれで良かったのかな……」


「今度はノトルが迷う番ですか?大丈夫です。父は私が何とかします。私を信じて待っていてください」


「うん……。うん、そうね。信じるって約束したもんね。ごめんなさい。信じる。エーレンを信じます」


「ノトル……」


「エーレン……」


そして二人は抱き合った。

お互いの気持ちを確かめる為に。

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