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Objectively

作者: 立花すばる
掲載日:2014/04/11

 えっ、どういうこと。

 理解ができなかった。そう、その時は。




 先日、私は用事があり、普段使わない駅のホームを下っていた。

その時、ふと視線を感じた。周囲は何事もないかのように駆け下りていく。


 私だけなのか、この視線をひしひしと感じているのは。


 階段を三、四段下り、ふと顔を上げる。目の高さの先に小部屋?がある。


 『そんなとこあったか……いや、あんな狭いところに……看板の裏は……』


 と思った矢先、人にぶつかる。私はぶつかった人に軽く会釈すると、目線を戻す。


 ……看板しかない。なんだ、今のは。

さっきは確かに小部屋があって、窓にはブラインド、その隙間から誰かが覗いていた。


 数日後、またあの駅へ。するとこの前とまた同じく小部屋から人が覗いている。

ただし、この前と違う点がある。この前は目しか見えないくらいのブラインドの隙間が、

その人の顔がほぼ見えている。


 私は絶句した。しかし、驚いてる割には妙に落ち着いている私がいた。




 自分は外に出ることも嫌になっていた。まさに無気力を味わっている。


 今日はやけに人が移動しているようだ。


 ふと、ブラインドから外を覗いてみる。思ったより日差しが眩しい。少しだけ開けて覗いた。

自分はある人に目が留まり、固まった。その人は他の人とぶつかった。その瞬間自分はブラインドを閉じた。


 どういうことだ……理解できない。


 しかしそれから、毎日毎日ブラインドの外を覗いている。


 そう、もう一度あの人に会いたい、いや、見かけるだけでもいい、確かめたかった。


 それから数日間続けた。何もする気にならない自分にも、唯一やりたいことが見つかった。

ブラインドを来る日も来る日も、始発から終電までただただ見ていた。


 その日、自分は見つけた。探していた「あの人」に。

思わずテンションが上がった自分は、前より前のめりに、尚且つ少し広めにブラインドを開けた。


 向こうも気付いたみたいだ。向こうはただただ無表情で、立ち尽くした。

そうだろう。ただ不思議に自分も同じ表情。そして、自分も向こうも同じ顔だ。


 自分はつぶやいた。


 『××××××××××××××××××』




 ♫~


 私の目が覚めた。そして、不思議な夢を見ていたことに気付いた。


 睡眠時に見ていた夢はすぐ忘れるというが、この夢は忘れられない。


 同じ自分が見た二つの視点。お互いに見たことは、わかっていた。ただ、それが夢の続きというのは、今わかった。


 ただし、今でも一つわからないことがある。それは何を言っていたのか、言われたのか。


 自分のことがわからないなんて、不思議だ。いや、夢とは曖昧な自分を表している、そのものなのかもしれない。

実際に見た夢の中で、いつも見る夢は忘れてしまうのですが、唯一鮮明に覚えている夢でした。同じ日ではなく、別日に見るというよく続きを見たなと思っています。

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